2012/07/10

凡人と才能人とUFO

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ある日UFOに乗って宇宙人がやってきて、たくさんの人をさらっていってしまった。
連れていかれたのは「パン屋さん、弁護士、医者、エンジニア、大学教授、音楽家、画家」といった職業の人だった。
残された人々は集まり、なぜ自分達は連れて行かれなかったのかを話していた。そこに再びUFOが現れた。

地上に降りた宇宙人は深々と頭を下げたあと、こう言った。
「遥か昔、我々は地球に種を蒔きました。
全てはこの日のためです。
先ほどの者たちは、労働者として働かせるために連れていきました。
あなた方は、特権階級として我々の星にお迎えいたします。
彼らの技能を教授する、あなた方こそエリートなのです。」

人々は宇宙人の言った事がまだ理解できない様子で、顔を見合わせていた。


photo credit: Paulgi via photo pin cc

検索しても見つからなかったので、どこかで読んだお話を思い出して書いてみました。
私のオリジナルではありません。
何かに特別に秀でている事が高く評価される世の中です。
それはまあいいのですが、まじめな人は自分はなんでできないヤツなんだ。と自分を責めてしまいがちです。
平凡な人は有能な人のアウトプットを享受する特権階級である。という設定はとても面白いと思いました。
生活に新しい視点を与えるというか、補助線を引くというか。

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