2012/07/12

誰でも簡単に電子書籍! BCCKSを使って紙本を作ってみた

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誰でも簡単に電子書籍を作る事ができるBCCKSというwebサービスがあります。

特徴1

PC・スマートフォン・タブレット端末に最適なレイアウトで読める

特徴2

専用エディタで無料で、簡単に作ることができる

特徴3

電子書籍が、そのまま紙本になる

特徴4

電子書籍・紙本共に販売できる


長くなりそうですが、ひとつずつ解説してみます。

特徴1 PC・スマートフォン・タブレット端末に最適なレイアウトで読める

bccksは端末にこだわることなく、ブラウザ上で電子書籍として読むことができます。
MacのChromeで読む場合はこんな感じ。
一般的な電子書籍アプリと同様にページの右端で前ページへ、左端で次ページへ進みます。
スマートフォンやタブレット端末では文字数が減りますが、基本的に同じレイアウトで表示されるので、ストレスなく読むことができます。
こちらから立ち読みできます

特徴2 専用エディタで無料で、簡単に作ることができる

普通電子書籍作成用のツール(オーサリングツールと呼びます)は扱いが面倒で、覚えるまで大変だったりしますが、BCCKSのエディタはメモ帳感覚で編集することが可能です。
拡大すると分かりますが、エディタは3段レイアウトになっています。
左から、エディタ部分・記事リスト部分・記事の検索部分となります。
最初に一章につき一つ記事リストに記事を追加します。
目次に表示され、EPUBのようにリンクが自動生成されます。
サンプルだと9章+あとがきという構成なので、10個の記事が並んでいます。
記事を追加したら、見出しpanelに章のタイトルをいれ、本文panelに作成しておいた本文をコピペします。必要があれば画像panelを追加し、写真を追加します。
後はプレビューを見て、見た目を調整するだけです。どうですか?簡単でしょ?


サンプルはお友達のブログ記事を本にした物です。
全九話+あとがきの文字数にしてなんと6,914字の大作ですが、構成も含めて2時間程で完成しました。

BCCKS 専用エディタ

特徴3 電子書籍が、そのまま紙本になる

ここがBCCKS最大の特徴ですが、電子書籍を紙本にすることができます。
電子書籍のレイアウトそのままに、一冊から製本することができます。オンデマンド印刷というやつですね。
新書サイズの48ページ、カラー印刷で一部1029円(100部以上だと924円)+送料となっています。(2012.07.10現在)
電子書籍が本になるという体験は結構感動もので、自分が書いた訳でもないのに実物が届いた時にはかなりテンションが上がりました。
実物の写真が手元にないのが残念ですが、かなりしっかりとした本が出来上がります。
プレゼントした友達にはとても喜んでもらえたようです。

特徴4 電子書籍・紙本共に販売できる

さらにダメ押しですが、電子書籍・紙本共にネット販売することができます。
自分で設定した価格で簡単に販売することができます。
紙本は特徴3で紹介した印刷費+送料が上乗せされるので少し高くなります。
BCCKSに支払う手数料が30%、残りの70%は著者の取り分となります。
フィーを二人以上で分けることもできるので、共著あるいは電子書籍の作成作業を人に頼む場合もバッチリです。

おわりに

BCCKSの特徴を説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
意外と簡単だと思ってもらえましたか?

・電子書籍といってもPUB形式のファイルを配布できる訳ではない
・オンデマンド印刷なので、写真集などビジュアルメインの本には不向き
といった欠点はあるものの、簡単に書籍化することができるというのは大きなメリットだと思います。

理想を言えば出版社に依頼されて(あるいは持ち込みで)出版にいたる。というのが最良だと思いますが、なかなか難しいのが実情です。
まずはオンデマンドという初期投資のかからない形で、自分で出版するというのもアリではないかと思います。
編集者という人種は新しい書き手を探して常にアンテナを張っているものなので、自分でBCCKSで作った本が面白ければ彼らからアプローチを受けることも夢ではありません。(たぶん)
気楽にBCCKSで一冊作ってみてはどうでしょうか?

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