ラベル Life954 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Life954 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014/09/29

Lifeメール、特別編Podcast「なぜ僕は『嫌われる勇気』にハマるのか」

,

R.N. とものり


アドラー心理学の本を読むのは初めてでしたが、『人を動かす』や『史上最強の人生戦略マニュアル』のようなアドラーの影響を受けた(と思われる)本を読んだことがあったので、再確認する感じでスムーズに読み進めることができました。時折おかしなテンションを見せる「若者」にはつい笑ってしまいましたが(p99のひまわりとへちまのくだりとか)


不思議に思ったのは、「現在の自分を語る際にトラウマを持ち出すのは逃げ」「承認欲求を満たそうと他人の期待に過度に応えようとするのは自分の人生を生きていないのと同じ」「人を褒めるのは相手を操作しようとしているから」というような耳の痛い指摘が続くにも関わらず、本書の評価が総じて高いように感じられることです。


塚越さんの「巷にあふれる自己啓発本とは一線を画する」と評価に同意しますが、同時に読んでいてかなり辛くなったり考えさせられたりする本でもあり、手放しに「良かった、感動した!」といった感想にはなかなかならないような気がします。巷にあふれる有象無象の自己啓発本と同じような、「自分をアゲる」ためのエナジードリンク的な消費をされているのであればもったいないなと思いました。


熱のこもったPodcastの配信を楽しみにしています。


p.s. 1

『史上最強の人生戦略マニュアル』を読めば、「アドラーは共同採石場である」というのはこういうことか!と納得すると思います。トラウマの否定について丸々一冊書かれていますが、アドラーの名前は一切出てきません。


p.s. 2

40万部突破ということで様々な人がこの本を読んでいると思いますが、「毒親」というキーワードで親子関係や自分について語る人がどんな感想をもったのか気になります。

Read more →

2014/01/04

猫町「ウェブ社会のゆくえ」読書会へ行ってきました

,
2013/12/15(Sun)、猫町倶楽部のイベントに始めて参加してきました。

「ウェブ社会のゆくえ」の読書会は何度かやっているんですけど、これまでは第二部の継承の話がメインになることが多かったのに対し、今回の猫町読書会では第一部の具体的な事例にフォーカスした話がメインだったのが興味深かったです。

ウェブ社会のゆくえは、「前提を共有していないのが前提」という状態が進んでいくなかでも「みんな違ってみんないい」では済ますことのできないものについて、どのようにして継承するか。という内容の本です。

そこまで大きな話に広げなくとも、普段のコミュニケーションの中でも同じ事が言えるでしょう。実際他の参加者と話をしてみると、ガラケー率が割と高かったり、TwitterもFacebookもアクティブに使ってないという人が多かったり、電脳コイル観てる人が1割以下だったりと、普段の接するのとは違うクラスタの人が集まっていました。

自分が相手に役立つ情報を持っていたとしても、限られた相手にしか通じない話し方しかできないのであればそれは知識を持たないのと同じ。前提を共有した仲間とハイコンテクストな議論をする事は大切ですが、それ以上にハイコンテクストからローコンテクストへの翻訳が大切だなと感じました。

猫町「ウェブ社会のゆくえ」読書会まとめ
http://togetter.com/li/605139
Read more →

2013/10/28

Lifeメール 2013/10 勉強し続ける社会「人間について勉強したい」

,
勉強したいのは、人間についてです。
普通に生活していると、ついうっかり「人間超かしこい!人間万能!」みたいな感じになってしまい、人間はホモ・サピエンスという動物であり、環境の変化に進化の追いついていない、割と残念な生き物だという事を忘れてしまいがちです。

この事をはっきりと意識するようになったのは、柳瀬博一さんの話を聞いて『BORN TO RUN』『10万年後の未来地球史』『銃・病原菌・鉄』のような人間に関する本を読み、種としての人間にとっては動物としての期間の方が長く、人間としての生活こそ例外的な環境であるというのを知ってからだと思います。

「失敗=死」だったころのまま挑戦する事を過剰に怖れたり、脳の省エネ設計のためにシステム1に頼って選択を間違えたりするのでは、シーソーを永遠に行ったり来たりするてんとう虫や、街灯にあつまる蛾と何ら変わりはありません。

少しは人間らしい人生が送れるかなと思い、ダン・アリエリー、ダニエル・カーネマンのバイアスやヒューリスティックに関する本、シーナ・アイエンガー、ケント・グリーンフィールドの選択に関する本、脳と運動に関する本なんかを読んで勉強しています。

文化系トークラジオLife
Read more →

Lifeメール 2013/10 勉強し続ける社会「勉強会を主催する理由」

,
東京で読書会を開いたり、Lifeリスナーを集めて番組の振返りのようなイベントを主宰したりしています。つい先日もCharlieの「ウェブ社会のゆくえ」の読書会を開きました。今月のテーマをうけて、なぜそんな事をしているのかを考えてみました。

予告編でめろん先生が「ラノベを読んでるだけであだ名がハカセになる」という話をされていましたが、外から見ていて感じるほど「勉強している」という意識はありません。どちらかと言えば遊びの延長としてやっているという感じでしょうか。人生には・働く・遊ぶ・学ぶ・休むの4つの要素があると思います。いわゆるライスワークは「働くように働く」、ワールドカップに便乗してのお祭り騒ぎは「遊ぶように遊ぶ」、大学で勉強するのは「学ぶように学ぶ」、仕事疲れでぐったりして休みを過ごすのは「休むように休む」と言えます。

「遊ぶように遊ぶ」が100%では少し馬鹿っぽい。「学ぶように学ぶ」ばかりでは面白みが欠ける。という風に考えた結果、どうせ同じ時間を過ごすなら「学ぶように遊ぶ」「仕事するように遊ぶ」という風に少しズラした方が有意義だろうと思い、各種イベントを企画したり参加したりしています。

遊び以外の要素についても、違うものを組み合わせる事で新しい可能性が見えるのではないかと思って、少しずつ実践するようにしています。

文化系トークラジオLife
Read more →

2013/02/22

夜遊びと神話的世界

,
2013年2月24日放送の、文化系トークラジオLifeのテーマは「夜遊びのゆくえ」
あまり興味のないテーマだなーと思っていましたが、矢野利裕さんのBlogを読んで、俄然興味がわきました。

昼の人間関係をリセットする「神話的世界」としての夜の遊びですね。そう考えると、必ずしも夜の遊びだけが夜遊びではないのかもしれないな。なんて事を考えたり。

このBlogにもあるように、PLANETSは必読ですね。「昼の世界と夜の世界」とか、「日本にはイヴニングがない」とか。放送前に読み返そうと思います。
放送が楽しみですね。

夜遊びと神話的世界/ヤノ・オン・ウェブ
夜遊びのゆくえ(予告編)/文化系トークラジオLife
Read more →

2013/02/10

京都にいってきます。

,

京都にいってきます。

2012年の11月、大学の友人の結婚式で大阪に行った時に、少し勇気を出して会いにいった関西クラスタに、再び会いにいきます。

彼らは株式会社ゲンロンの発行する、思想地図βという本の読者によって作られた人文系のコミュニティで、読書会などのイベントの開催やPodcastの配信など、精力的に活動しています。
その時の記事はこちら。

実際に話をしたのは2〜3時間でしたが、その後もTwitterやFacebookでやり取りが続いています。2012年の10月から文化系トークラジオLifeのオフ会イベントを開催していますが、関西クラスタを密かにお手本、ライバルと思って活動しています。
活動目的や思想は若干違っているのですが、比較対象があることで見えるものはたくさんあるので、とても刺激になっています。

全くのノープランで、GACCOHに行って何をするのか決めていませんが、(というか誰がいるのかすら知らない....)普段東京ではしないような話をたくさんして来ようと思っています。

前回会った時の事だけをみても、仲良くなれた事は針の穴を通すような奇跡的な確率です。これまでの人生とかを含めて考えると、信じられないほど複雑なバラメータの一致の上に今の自分が、人との関係があります。僕は運命論者ですが、それを差し引いてもこれまでに出会った人、これまでに起こった出来事に意味を感じずにはいられません。

文化系トークラジオLifeや思想地図βがという共通の話題がキッカケで出会い、TwitterやFacebookでコミュニケーションを取って、リアルで会いに行く。いかにも2013年の今だから。という感じですね。

関西クラスタのみなさん、お会いするのを楽しみにしています。
それでは、よい週末をノ

------------------------------
photo credit: JasonLangheine via photopin cc
Read more →

2013/01/07

Life感想戦「文化系大忘年会2012」charlieパワーアップの年(2012/12)

,

放送中にこんなツイートをしました。



どうやら黒幕も同意見だったようで





過去の文化系大忘年会は個別の作品語りの割合が多く、一年の振返りという意味ではちょっと残念という印象だったのですが、今年は違いましたね。
予告編で黒幕が「個別の作品あるあるではなく、作品・出来事をフックに2012年の空気を振返る/2013年を考えるようなメール」という話をしていましたが、その事を明確に意識したファシリテーションがされていたように思います。

2011年の放送ではカルチャー方面の補足を速水さんが、出番の少ない人にそれとなく話題を振るのを斎藤さんがという感じでcharlieの足りない部分をフォローしながら進行していたように思いますが、育児休暇明けのcharlieはまさに完全無欠。おそらく休暇中に第三者的な目線からLifeを聴いて、そこで見つけた「足りない事」「やりたい事」を全部身につけて帰ってきたのではないかと思います。2012年の文化系大忘年会はその集大成と言える出来だと思いました。

細かく打ち合わせをしていた訳ではないのに、しっかりテーマに沿った議論を展開する様子をみて、半年間留守を任された速水さん、斎藤さんは言うに及ばず、Lifeクルーも負けずにパワーアップしているのだなと感じました。(charlie留守中の半年で鍛えられたのか、復帰後のcharlieのパワーアップした様子をみて慌てて追いついたのかは是非聞いてみたいところです)

今年話題になった作品は何一つ押さえていなかったので聴いていてとても楽しかったのですが、個別の作品論でワイワイ盛り上がりたかった人にとっては物足りなかったかもしれません。放課後の部室的に盛り上がっているLifeも好きなので、一回くらいは「本編も外伝」みたいなユルい放送があってもいいのかなと思います。2013年1月の放送はLife本出版記念イベントと同日でバタバタになると思うので、ゆるふわなテーマを取り上げるというのはどうでしょうか。

完全無欠のcharlieだけでなく、ロスジェネの時のワナワナのようなパッションあふれるcharlieも見てみたいです。


なんか上から目線っぽい感じがしなくもないですが、2012年もLifeを聴いて興味・関心の範囲が広がりました。
2013年もますますの発展を願っております。

-----
文化系トークラジオLife「文化系大忘年会2012」
Lifeオフ会Facebookページ
Read more →

2013/01/01

Lifeメール「こじらせ女子消費は、こじらせ女子ワナビーを幸せにするのでしょうか」

,
文化系トークラジオLIfe 2012年12月放送 文化系大忘年会
メールテーマ:2012年、今年いちばん気になった文化系トピックは何ですか?
----------

私の2012年いちばん気になった文化系トピックは、「こじらせ女子」です。
雨宮まみ、峰なゆか、犬山紙子といった方々が「モテ」や「キラキラした私」ではなく、「異性の前で素直に女子を演じられない私」「サブカルにどっぷりで世間からズレてる私」を語る姿が支持されているようで、すっかりいちジャンルとして定着したように思います。

AMをこまめにチェックするくらい「こじらせ女子」は大好きなのですが、一つ気になっている事があります。
『こじらせ女子消費は、こじらせ女子ワナビーを幸せにするのでしょうか。』
例として挙げた人たちは特別な人です。仕事はバリバリできて、サブカル方面に造詣が深く、美人。
ほとんどの人は内面化した「女性らしさ」を振り切って「こじらせ女子」で居続けられる程強くはないので、最終的には「恋愛・結婚・子供」といった社会的に重要とされている価値観に回収されるでしょう。「そうあるべき(と刷り込まれている)女性像」と「本当の自分」の間で苦しむ事になり、短期的には希望となっても長期的には不幸になるだけなのでは?と思わずにはいられません。

こじらせ女子界のスター達にそんな気がない事は百も承知なのですが、安易に独立を煽るノマド教祖とノマドワナビーの構図にどうしてもダブって見えるのです。

ツッコミ役が不在なのは、やはり「こじらせ女子」を批判すると全方位を敵に回す事になるからでしょうか。
2013年は、女子論壇のしがらみに縛られず「こじらせ女子」をバッサバッサ斬り捨てる強い女性論客の登場を望みます。

----------


Read more →

2012/12/29

Lifeオフ会メモ(2012/12/22 @阿佐ヶ谷)

,
2012/12/22 Sat 阿佐ヶ谷で開催した、文化系トークラジオLifeオフ会のメモを記憶をたどって書いたので公開。
3次会までやって、20名を超える方が参加してくださいました。
年末進行の忙しい中参加してくださった、番組パーソナリティの速水さん、斎藤さん、西森さん、塚越さん、本当にありがとうございました。

第一部 2012年のLifeを振り返る
第二部 Lifeリスナー忘年会
二次会 酒蔵駒忠@阿佐ヶ谷
三次会 Bar Count Zero

※印象に残ったことを書いているのですごいちゃんとした事話してるみたいになってますが、8割くらいは雑談ですよ
----------------------------------------

若い子はエステにさほど興味がなく、今40前後の人が若い頃からずっとターゲットとしてロックオンされている。藤原紀香がキャスティングされてるのはそのせい。



ブレイクすると消費されてすぐ飽きられてしまうので、売れすぎちゃダメ。細く長くコントロールする必要がある



学校で「多様性多様性」と呪文のように唱えるのに、両親と先生しか社会との接点を持たせないというのは笑える。まずロクでもないフリーランスでも連れてきて、「こんなダメな大人でも食えるんだ!マジで?」みたいな経験をさせるべき



大人は楽しいことを隠している



世界はダメ出ししたがる人で溢れている。なので人は「母親」を発明した。血縁関係どうこうの話ではなく、背中を押す役割としての母親。



愛媛県民はみかん嫌い。なぜなら規格外で売り物にならないのを段ボールに何箱も近所から貰うから。食べ切る前に痛んでしまうのも多いし、見るのも嫌みたいな。(僕はみかん好きですけど)



知らないだけで西海岸由来のものは日常に溢れている(マクロビ、ダイエット、ジョギングe.t.c...)元々日本の禅に傾倒したヒッピーが、いいとこ取りでカジュアルにして広めたものを日本に文脈を漂白して輸入して有り難がるって一体何なの・・・



女性の権利、働きやすさなんかを手に入れるためには、女性の団結が必要なのだが、「未婚・既婚、正社員・派遣社員、子供がいる・いない」などのステータスで自ら敵対し分断してしまうのでなかなか難しい。手を取り合うためのいい方法はないのか



仕事の大変さは「仕事というのは大変なものでなければならない」と思っている人たちの、ちょっとした行動が集まってできている。女子の回りの目が、社会の目がそれを許さないみたいなのも自ら作ってるところがあるのでは?無視とかできないもんなの?クールビズのネクタイみたいに



何をモチベーションにハードワークに立ち向かっているのか?本当に働きたくないと思っていた。働く意味を見いだす事がなかなかできず、経済的に困窮しても構わないから働きたくないと思った。



友人が運送会社で働いている。給料は高いので、休みにそのお金で好きな事して楽しそうだけど、休みは週一でかなりのハードワーク。若くて健康で体力がある今だから理想の職場だけど、病気したりと考えると期間限定の理想の職場なのかも。



学生諸君の「ブラック企業恐い、働く意味が見いだせない」は大変よく分かるのだが、大学院に行くなり就職浪人をするなりすると100万円単位でお金がかかる。両親が超裕福なら話は別だけど、親の臑かじってるわけにもいかないよな。というところの折り合いはどうつける気なのか



モチベーションの話とか、理想の職場とかって話は、そこに入れた人に向けた話であって、そもそも土俵に上がれなかった人をどう掬い上げるかみたいな話は見落としがちですよね。本人の能力のせいならまだしも、景気が悪かったとか体が弱いからという人もいるわけだし。



めろん先生の名言集を作りたい。めろん先生はネタ要員と見せかけて、いつも本質を鋭くついていてすごい。「神棚は昔のモチベート装置だった。Amazonで神棚買った。1000円くらいで」を聴いて、同じ神棚を買った。サイリウム差してます



自然と自分と同じバックグラウンドを持つ人が集まる。大卒だと知り合いには大卒者がほとんど。オタクの回りはオタクばっかり。ついその事を忘れて話をしてしまいがち。地方だと大学にいく人の方が少ないという所も多い。



学歴コンプレックスは地方にもあるが、「アッパーな消費をしている私競争」は都会特有だと思う。銀座の一流レストランで食事しましたー見たいなのを喧伝する感覚がよく分からない。謎のソーシャルゲームに踊らされているように見える



ジャンル問わず、専門家とそれ以外を繋ぐ言葉、あるいは翻訳する能力が必要なのではなかろうか。Lifeは噛み砕いた解説を入れてくれるので、知らないテーマでも聴きやすい。TEDの「私に科学を熱く語って!」はオススメ。科学者向けにプロトコルを教えます



本を読んで「意味がないとか、役に立たない」という感想を持った場合、ハズレ本を引いたか、自分に理解する能力がないかのどちらか。見極めるの大事



言論人は太っていた方が貫禄があってよい。とされていたのはいつまでか?みんなワーカーホリックなので、ファンとしては息の長い活動をするためにも痩せてほしいと思うのが本音。「アイツ何ダイエット頑張っちゃってんの?pgr」みたいなことは間違いなく言われるでしょうが。お願い!



Tweetを全力で調べれば、住んでる地域、所属はもちろん、好きな人まで分かる。誰かへのフォローを起点にしての広がりやfavの付け方RTの頻度なども重要。一番盲点なのはList。Tweetは気をつけられても、知らない間に○○大学のListに入れられてたりするのでバレバレ



ソーシャル女子の写真問題。一人でも写りが悪いと取り直し。一緒に遊びに行った人が奇跡の一枚をUPしているのに、普通の写真をUPしたりするとハブられる。デザイン関係ともなると、全員が持ち帰りの上フォトショ、チェックを経て掲載となるとか。そこまでやるか。H崎さんも真っ青



女性は王子様を望み、男性は自らが小人となれる姫としか結婚しない。女性には妥協意外の選択肢はないのか!?


αついったらーは声がデカい


-----2012/12/29追記-----
サブカルオタクをずっとやっていると、色々詳しくなって自分を特別な人間という風に思うようになる。でもある時突然「所詮はいち消費者に過ぎない」という事に気づく。何者にもなれない自分。その絶望からは逃れられない。



変化のスピードが速くなっていると言われるけど、その中にあっても昔と同様にメンター制度は機能するのか。メンターと若者を繋げる仕組みを作るとして、忙しい成功者が若者へのアドバイスに時間を割くメリットってなに?ポイントが貯まったりバッジがもらえたりの子供だましのゲーミフィケーションでは無理だよね。知り合い同士を繋げるならともかく、メンター×アントプレナーのSNSは難しそう



「能力は低いんだけど面倒見のいい先輩」の存在が、救いになる場合と邪魔で邪魔で仕方がない場合がある。その差はどこにあるのか。



社会学クラスタ(特に若い女性)には、あれこれ考えてしまって一歩を踏み出せない「
困ったちゃん」が多い気がする。社会学を学ぶ事でそうなるのか、社会学にそういう人が集まってくるのか。という切り分けは結構大切。



メタ視点を獲得する事は幸せか。



こじらせ女子は希望。



こじらせ女子消費は、こじらせ女子ワナビーを幸せにするか。ほとんどの人は内面化した「女性らしさ」を振り切って「こじらせ女子」で居続けられる程強くはないので、最終的には「恋愛・結婚・子供」といった社会的に重要とされている価値観に回収される。短期的には希望となっても、長期的には不幸になるだけなのでは?



西森さんの女性ファッション誌批評が面白い。Lifeのパーソナリティは男性が多いかつ超優秀な人ばかりなので、共感できない考え方も多い。女性が一人入っている事で多様性が生まれて大変よい。いつもすごい頷きながら聴いている



Facebookのフィードがキラキラしたリア充投稿で溢れていて辛い。とかいうのは、あなたもリア充の世界に生きているから。真の非リアともなれば友達も非リアなので、「読み終えた本」「適当に作った煮物」「今日も家からでなかった報告」といった投稿しか流れていない。なめんな。リア充は爆発すればいいと思う。
----------------------------------------
Read more →

2012/12/24

オフ会で印象的だった事そしてメリークリスマス

,
photo credit: PetitPlat - Stephanie Kilgast via photopin cc

昨日のオフ会で一番印象に残っているのは、自分の回りには似た人が自然と集まり、物理的には近くても全然出会う事もない属性の人がいるという話。それは学歴の違いであったり、国籍の違いであったり、性的嗜好の違い(この表現は問題ない?)だったりする。

だからこそ、それを撹拌したり繋げたりする事が大切というか、そうする事で面白い事が起こるんじゃないだろうかと思う。普通なら出会うはずのなかった人が出会うというのが面白い。Barやジムでもいいんだけど、もっと気軽でフラットなソーシャルメディアはキッカケとして最適なのではないか

すごく頭がいいとか、能力が高いという訳ではなくても、バックグラウンドが違う人と話すと思いもよらない切り口の考え方に出会えるようで、目からウロコ体験をする事が多かった。

それから単に知らなかった分野の話を聞けるという事が新鮮だし、自分の身の回りでは当然の能力(プログラム組めるとか料理が得意とか)を必要とする人がいるという事実。そしてそこで評価されるという経験がセルフエスティーム(自尊心)を高める。小さな成功体験を積めること。

「小さな成功体験」というところがポイントで、フリーランスとしてやってけるような高度なスキルがなくとも役にたてる場があるというのが重要。いわゆるウイークタイズ(弱い絆)というやつですよね。家族でも仕事でもなく、趣味的なテーマで人を集めると多様性が生まれて良いのではないか

そして向上心のある人、人の役に立ちたい人は、発見した自分の強みを伸ばしアウトプットの質を上げていく。小さな成功体験の積み重ねが、素人をすごいアマチュアへと成長させる。

charlieは「ソーシャルメディアは承認は与えるけど自信を与えない」と言っていたけど、それは仲間内で閉じていて外に出て行かないからであって、一歩踏み出せば「コミュニケーションのコストを下げるメリット×小さな成功体験」といういいとこ取りができるのではないだろうか。

こういう事いうと「外に出られない人間をどうするんだ」とか「少しのスキルもない人はどうすればいいんだ」とか言われるけど、自力でどうにかするか、自分がリーダーになれる場所を作るかしてください。としか言えない。母親じゃないしそこまで面倒見られないから。

きっとスイッチはセフティゾーンの外にある。ひとりでもふたりでもいいので、オフ会イベントに参加して「こんな考えの人もいるんだ」とか、「自分にもできる事があると気づきました」とかいう人が出てくるといいなと思います。メリークリスマス(`・ω・´)ノ

夜が明けて幸せな人が一人でも増えていますように。

Read more →

2012/12/21

2012年「文化系トークラジオLife」サマリー

,


2012/12/22 Sat 阿佐ヶ谷市庭スタジオで開催のLifeオフ会・忘年会の前に聴き直した分の自分サマリーを公開。
イチオシは「ソーシャル時代の世間考」かな。「楽しくやろうと言うけれど」の山内先生の教育の話も面白かった。
----------

2012/01「何のためのアーカイブ?」

好きだった格闘技がなくなってしまった話。
スポンサーが離れ、PPVで生き残ったものの、ファンがお金を払わなかったせいでなくなったという苦い経験。

2012/02「好き好き大嫌い〜アメリカ西海岸」

ジョギング、マクロビ、ダイエットといった、今当たり前だと思っているものの中に西海岸由来のものが多い。
もともとはヒッピー文化であり、リラベルな思想やドラッグと不可分なものだが、文脈はきれいに漂白されて消費されている。

パソコンはヒッピー文化が唯一成功した革命

2012/03「理想の職場」

企業の立ち上げ時には、プロジェクト型のチームでは難しい。コンサル的に関わるのではダメで、フルコミットする覚悟が必要。仕事のアウトソーシングはできても、魂のアウトソーシングはできない。

女性をたくさん呼んだのは、日本の男性は働きすぎだと思ったから。女性の労働参加は大切だけど、その前に男性の働く量を減らすってことを考えるのが大事なんじゃないか。前提となる労働観がおかしい気がする

予告編で「働く女性を支えるフリーランスの旦那は理想」みたいな発言があったけど、フリーランスの自分はモテないんだけどホントなの?不景気の中で育ち子育てにお金がかかると刷り込まれた我々は、パートナーに安定した収入を求めてしまうのかも

理想ややりがいを仕事に求める人を否定はしないが、「生活するためのお金を稼ぐために淡々と仕事する」という権利も認めて欲しい。


2012/04「動員とマネタイズ」

「速水チキ速水チキ」でやれてた頃はよかった。

クラウドファンディング的な「ファンから少しずつお金を集める方法」にフォーカスしすぎ。
お金を持っている人にアプローチする方向を探るべき。
番組をもっと分かりやすくしたり、お金を動かす裁量を持っている広告マンにしゃべらせるとか、妥協がいるかもしれないけど。

メルマガについて
いまさらメルマガ?
ホリエモンが切り開いたメルマガの可能性
有名人が知名度を換金するための回路として優秀という話であって、ゼロからメルマガ始めてもつらい
定期購読というのが重要。ダラダラ惰性で購読してもらえる。iPhoneAppだと、「更新しますか?」と聞かれるので解約率が上がる
だいたいのメルマガはホリエモンに合わせて840円。生存戦略としての630円という価格設定。
週にペットボトル1本分で読める!(150円)と言いたかったのもある。
3種類の購読者。1.情報が欲しい人 2.政治メディアに期待して支援したい人 3.津田ギャル

Twitterと動員。
フォロワー数=お金を払ってくれる熱心なファンというわけではない。
イベントの告知をしても、お客さんぜんぜん来ないときあるし


2012/05「東京論2012」

電鉄系資本のマーケティングと広告で作られたスカイツリーや渋谷と、有機的に作られ変化し続ける秋葉原や大久保。都市開発における若者置いてけぼり感と、ダサいネーミングは繋がっている。文化の発信地としての力が弱まった2012年の東京らしさとは

台湾や韓国の人から見た東京の魅力はロックバンド。お金にならないはずのロックバンドがビジネスとして成立している環境こそが多様性の証。両国のロックバンドが、東京をテーマにした曲を歌っていることからもそのことが見て取れる

人が多いために街ごとのカラーが生まれ、そこでのマッチングが成立した。しかしチェーン店が増え、各地のショッピングモールができて街が均質化する中で、街から人への流れが強まっている。それでも東京が魅力を維持し続ける方法があるとすれば、秋葉原のように核となる文化を残しながら変化し続けることなのではないか


2012/06「ソーシャル時代の“世間”考」

ソーシャルメディア時代の恋愛
履歴が残るから、うかつに付き合えない
ソーシャルバレを警戒して、おはようツイートの時間をずらしたり、遊びに行ったときの写真を投稿しない。まるで芸能人
さっしー過去の恋愛問題で、オタクの集合地が大活躍。週刊誌のカラー写真とブログを突き合わせ、1時間で照合完了
外から見てるとほんとゴミみたいだけど、中にいると世間は楽しい
遊びに行った写真を投稿すると、誘ってない友達にばれて気まずい
ソーシャル先輩が必要なのではないか
津田さんは恋愛に関してはソーシャル先輩ではないが、津田妻はソーシャル先輩な感じ。

ウジウジすんな!SNSに投稿できないのはそんなに問題か?
別にツイッターやFacebookで愚痴らなくてもいいんじゃないの?
友達に話したりチラシの裏に書いたりすればいいのに、SNSに投稿するってことは誰かに読んで欲しいってことなんじゃないの?

悪い意味でしか「世間」って使わない

流動性の低いコミュニティに世間圧力が生じるはずなのに、なぜか流動性の高いネット時代にも世間が生まれる不思議
2chなどの匿名ネットコミュニティの、謎の「正しくないとだめって空気」

法律は最低限のルール。「法律を破ってるわけじゃないからいいでしょ」というのは知性に欠ける態度

日本には世間はあっても社会がない」的な知識人の言説は本当か
ただの西洋コンプレックスじゃないか
憧れのフランスだって「強い個人」など確立されていないが、そうあるべきだよねという考えが共有される程度には思想が役立っている気がする
西洋には、もともと子供という概念はなかった。不完全な大人という認識だったので、体罰とか当たり前。「子供というのはひとつの人格であり、尊重すべき」という主張が驚きをもって迎えられる。むしろ江戸時代の日本の方が子供に優しかった。
世間はなく、社会が成立している(ように見える)フランスも「強い個人でなければならない」という圧力に苦しんでいるのではないか?
フランスは日本的オタクカルチャーが世界でもっとも受け入れられている国。その一因として「大人になってもマンガとか読んでてもいいんだ!」という抑圧からの開放が嬉しいというのがあるのでは。
本来空気と水はセット。いまは空気だけしかない。
「あいつKYだよね。空気読めないやつだから仕方がないか」というキャラ付けで救われている人もいる。

苦労の共同体は本当に最低。仕事なんてアウトプットの質がすべて。楽しくできるならそのほうがいいに決まっている。


2012/07「動員と革命〜10万人で何をしようか」

デモなんて団子食べてダラダラ歩いてればいい。詳しい知識は必須ではない。
今はルールに従ってあげてるけど、そのままだったらこれだけの人が暴れるけどいいの?というプレッシャーをかけるのがデモ。

サウンドデモ
シュプレヒコールにみる、盆踊り的リズム感(日本人の魂?)

311以降の変化
以前はデモはプロ市民のもの。近寄りがたい。右翼。というイメージだったが、首相官邸前デモなどを見ると参加者層が変化している。

首相官邸前デモ
ワンイシュー(フジテレビデモとの違い)
ソーシャルメディアによる動員
毎週定期的にやっていることの意味は大きい
警察発表で1万人を超えたことのニュースバリュー

動員の革命出版の半年後に首相官邸前デモとか起きて結構すごいと思うんだけど、誰もほめてくれない。
というか、動員はできても革命は起きないじゃないかとか責められる・・・


2012/08「"楽しくやろう"というけれど...」

part3
仕事の範囲を広げて自分の仕事を作る事が、楽しむには必要。
それができない仕事もある(派遣とかだと、書類作成とかの単純作業がほとんどで、100%できて当たり前という世界。)

part4
セルフエスティームが低いが、無意識のセルフエスティームが高い人がいる。謙遜と抑圧。
両親との関係、相談を個人的にできる友人がいる人はセルフエスティームが高い
互恵的利他主義、5人10人の親しい人間関係で高め合う環境が重要

基礎レベルを身につけさせる、問題解けた!みたいな成功体験を与える所まではゲーミフィケーションでいけるが、深いレベルになると別の動機付けがどうしても必要になる。プロジェクト学習は有効だが、やらされてると感じさせないような工夫がいる

辛い経験も身になったろ!的な考えとの線引きは?

学習は自主的なものだが、教育は基本的に押し付けである。なので教育の歴史は動機付けの歴史とも言える。

part5
派遣労働者や中小企業で働く人など、本来安定を求めるべき人が、ワンチャンスにかけるような即座に成果を上げる取り組みを求められる一方で、大企業に務めている人は時間的猶予が与えられるようなねじれた状態。

日本で勉強できる人というと、決められた課題を無難にこなしてきた人になる。
この評価基準を変えていくための教育にできることって話が重要なのでは?

教育プロセスの電子化(教材の電子化ではない)

反転授業の例
カーンアカデミーの事例
技術で置き換えて、先生の負荷を減らす
前提から考え直す事が必須
リソースをシフトするという考え

ゲーミフィケーションは条件設定に過ぎず、本質ではない。
せいぜい「承認欲求」とか「ポイントシステム」とか、人間の動物的な部分を押さえておいたほうが組織運営はうまくいく。という程度の話。
そこを見誤ると、偽物のやりがいを与えて搾取するという話になってしまう。

part6
モチベーション、教育の話は、当然ながら何かしらの組織に所属していることが前提になる。
組織に所属できない人をどうすくい上げるかという観点も重要なのでは。

誰かに楽しまされる必要はない
自分を変えることができると思うか、思わないかによって成長度合いが違ってくる
自分の能力は変えられない、成長できないというのは研究成果から見ても誤りであるので、そこの認識を変えるところから始める。

あえて楽しんで仕事をする。
楽しむことをサボらない
行こうぜ!満員電車の向こうへ!

ソーシャルメディアは承認を与えるけど、自信を与えはしない

外伝1
メロン先生の教育論
東大院生は魔神
適切な課題設定
自己紹介ができずに泣く小学生の話

バズワードするコミュニケーション。その定義は?他の言葉で言い換えられない?

先生向けの研修で、質問しない先生。グループワークだとしゃべる

外伝2
楽しく子育て問題
楽しいと言わなければならない圧力

女子の、何か一つでも欠けてるとダメなんじゃないかと思っちゃう感じ。特に雑誌の煽りがひどい。
VERYはもともとDINKSのイケてる奥さんのための雑誌だったが、子供を産む人が増えたので、ママ雑誌に方向転換した。
ダンナ、子供、ファッションさらに社会貢献まで。全部入りの女性像(パーフェクトマザー症候群)


雑誌のSEX特集が煽る問題
ananがそろそろ更年期特集をはじめる?
婦人公論、人生の断捨離夫を捨てろ!

ソーシャルメディアが期待値を上げるだけあげるので、人と比較してしまって楽しめない

「私の年収低すぎ!?」型のコミュニケーションが全ての元凶。ソーシャルメディアや雑誌、友人なんかの情報が期待値を上げる問題

感想戦の輪を広げよう


2012/09「アンチエイジング社会のゆくえ」

波平さんは50代、フネさんは美魔女
BBAを笑う者はBBAに泣く
40過ぎて美逆転する可能性
美ストは磨いてる私、頑張ってる私
ニキータがコケたのは、ファッションにフォーカスした上に男目線しかなかったから

sweetの一生28歳宣言
美容室でどの雑誌を渡すのか問題
女子限定タレント平子りさ
木村拓哉問題。キラキラした憧れの若者像だったが、いつからかズレが
若さとは年齢相応の格好をすること。いかに人に違和感を与えないか
アンチエイジングにはコントロールする楽しみがある
セルフイメージと肉体の差が埋まらない事への恐怖がアンチエイジングに駆り立てる

意思決定のスピードが上がると経営する人と職人がいれば十分になり、構造的無能に陥る管理職が産まれる。
ポストが上がらないと給料が上がらない仕組みは変えないとまずい
後輩がいないのでOJTでマネジメントスキルを身につける機会の無いまま管理職になって苦しむ
魅惑のダーティサーティは、アメリカ帰りなんだそのヒゲ。ヤンエグ
島耕作社長編は、濡れ場のない怒り

加齢と文章
作家は加齢よる差が出づらい
自分の期待される役割の範囲からいつの間にか出られなくなっている書き手は危ない
アイドルと受皿。アイドル寿命の長期化。社会の成熟?大人の子供化?
プロレスの若手にチャンスを与える仕組み

アンチエイジングと言えるのはまだ若いから。老いというのは唯物的なもの
地方では老人としての役割が与えられて社会にコミットする機会が与えられるが、都会ではそういう事は少ないので、消費やツーリズムといった形でアンチエイジングにこだわるのかもしれない
消費社会を維持しようと思うと、いつまでも現役で消費し続けてもらわないといけない。他方自然と共生し家族との関わりの中で歳を取っていく農村的共同体は、食べさせられる数が少ない。
若くいたい?若くいなければならない?

若者に見る、どうせ死ぬしって感じ
平均余命が伸びた事とアンチエイジングの関係
波平さん世代の老後は5年くらいだったのが、30年に伸びた
子供できると人って変わるよね。圧力は受け取る必要ないんじゃね?パパって、ママってこうだよねは弱まるんじゃ
昔ある時期に成立した役割、当然とされていた考え方は無くなる、自分がそう思っててもいいけど、少なくとも隣の人に期待できなくなる。
文字通り食わせる事。食べるもののエイジング。働いて稼ぐだけで無く、作って食べさせるというのも大事なのでは。

話が派生するのはいいですね
オタクは新しい形の大人?受け手は何も考えないが、作り手は大人になれ!というメッセージを発信している
全てが現在に所属する不思議な感覚(アニメや音楽)
受け手と送り手の年齢ギャップ問題
30代に向けてファインチューンされる感(桐島部活やめるってよ問題)

真のアンチエイジング社会は年齢による差別がない社会なのでは
新人賞問題
定年後の作者の小説のレベルの低さ。島耕作か親娘がほとんど
みんなが送り手になりたがる人が増える
教えるための何かを教える教室が儲かる
規範がゆるくなると、全てを自分で決める必要がでてくる。30だから結婚しよう。ではなく、結婚すると自分が決めたから結婚する。となる。でもそれを選び取る事のできる強い人はそういない
社会的自己と自然的自己の葛藤がアンチエイジング問題に表れるのでは。


2012/09「Life×フットボールサミット〜日韓戦とナショナリズム」(特別編)



2012/10「うれしはずかし文化的初体験」

レジーさんのブログ。http://regista13.blog.fc2.com/blog-entry-37.html


司会者「総じてこの世代でいわゆる「若手論壇」と言われるところに行ってる人たちって、昔からアニメとかそっちの文化に傾倒してた人の方が多い気が」
レジー「印象としてはそんな気がしますね。で、この偏りって、日本のポップカルチャーの変遷をたどるうえでかなりのバイアスになってると思うんですよ。ここで言ってもどこまで届くかわかりませんがどうしても言いたいことは、90年代半ばの中学生全員がエヴァを見てたわけじゃないし、「ドラゴンボール」とかそういう知名度ではないアニメに触れてる人は決して主流派ではなかったということです」


1980年生まれあたりの文化的初体験は音楽の比重が大きかったはず。
当時アニメはオタクのイケてない趣味であり、今みたいに許容されてはいなかった。
Lifeクルーの文化的偏りのせいで、語られるべきところが語られていない感じ。

ムーの読者投稿欄で友達がいない人を募集。オカルト関係ない。
植物と話せるのか!俺は人間ともしゃべれないのにマジすげー!負けたくないから森と話せることにしとけ!
オウムからの勧誘もきた

ひとり映画をはじめ、「ひとりでいった○○」は世代を超えた文化的初体験。大人の階段を上る的な。

動物的な消費ではダメなのか?キャラ萌えマジ最高!
みんなで「バルス!」って言って楽しい。というのでもいいんじゃないか。

島宇宙化した現在では、自分の狭い好みの中での消費で終わってしまいがち。
雑誌に余裕がなくなって「雑」の部分が減り、逆に個人が雑誌化している。
ジャンルを横断する、島宇宙をブリッジするような個人(東浩紀とか)
ツイッターは仕組み上どうしても誤配を含むので、島宇宙をブリッジする可能性を持っている
好きなミュージシャンをフォローしたら、子育て奮闘中で待機児童問題についてずっとツイートしている。
好きな小説化をフォローしたら、ゲームの話もしているのでそちらにも興味を持った
多様な人がそれぞれの立場で語るLifeは文化の入り口として最適なのでは
Lifeきっかけで東浩紀を読んだり、興味のなかったアニメや映画を見たりといった広がり
島宇宙は本来孤立していて交わることはないが、内輪での盛り上がりが閾値を超えるとその範囲の外に広がって、他の島宇宙とぶつかって交流が生まれる。そこに可能性と希望がある
AKBとかそんな感じか。

女性はアイドルを見るときも関係性を重視している(ももクロも結局は関係性消費(男性))
一見すると男性オタもついに関係性に萌えるように!みたいなのは間違っている気がする。単に自分の好きな「○○ちゃん」の萌え属性を補強するような情報を、関係性の中から探そうと必死になっているだけ。関係性から読み取れる情報に注目しているだけであって、関係性そのものを欲している訳ではない。(妹キャラなので、先輩に甘えている。ドSなのでだれかれ構わず無茶振りして喜んでいる)


2012/11「"わくわくできる未来"を求めて」

未来の教育
教科書のインプットを技術が置き換え可能にしたとき、わくわくする教育の未来があるのでは

お化粧の進化

建築の未来
3Dプリンターで今まで作れなかったような模型が製作可能に!
からの、曲面を多用した建築ブーム。
いまいち面白みを感じない。10年後に振り返って「一時そういうのがはやった時期があったよね」で終わりそうな気が。
プレステ初期を振り返って、当時は猫も杓子もポリゴンだったよねwみたいなこと?

メタボリズムの敗北。
モジュール化して入れ替え可能にしたのに、コストの関係で「取り壊し→建て直し」に。

不況によって若手建築家にチャンスが回ってこない
昔は中小ディベロッパーが若手建築家を登用しておもしろい建築を建てよう。と言う流れがあったが、最近は余裕がないので大手ディベロッパー×大手建築事務所で面白みがない。
コンペを突破するために、ウケのいい無難な「コミュニケーション」「場作り」「ふれあい」とかを入れざるを得ない。という大人の事情
Read more →

2012/11/28

Life感想戦「"わくわくできる未来"を求めて」未来の教育(2012/11)

,

【未来の教育についての話(外伝Part3)】

電子教材の導入と教育の電子化はよく混同されるが、別物。教科書をiPadに!とかいうのは前者で、その前にもっとやる事があるというのは完全に同意。
プリントや連絡網をメールでとか、グループウェアで教師間の情報共有なんて今すぐにでもできそうなのに

情報のシェア、教材のシェアで教師のアイデアの価値が下がる話と、個人指導の可能性の話は別々に語られていた気がするけど、そこはつながる話のような気がしていて、一人が作った優秀な教材を使う事で準備にかかる時間を圧縮して、その分を個別指導に回す方が効果が上がる気がする

もっと言えば授業は全部YouTubeにアップしてあって、宿題として予習してきてもらう。
そして今までの宿題を授業中にやる。
いちいち計算や用語の説明を板書する必要がないから、その時間を個別指導に回せる。

そういう事をやり始めた時に教育の電子化ができていると、生徒が予習の動画をどこまで消化したかが把握できたり、解答にかかる時間が平均より長い生徒を簡単にフォローできたりという、大きなメリットが生まれる。
それに加えて、完璧に理解している子供を先生にした教え合いをする事ができるようになる。
「教える事で理解を深める」という理想的な体験の機会を生徒に提供することができる。
教室内に限る必要はどこにも無いので、学校中、日本中、世界中(言葉が通じれば)で一緒に学ぶことができる。

そういう所に目が行かずに「教育の電子化=無味乾燥な教育」って話になるのは、現在の教育の延長線上で未来を想像してしまうからなのではないかと思う。
(単純な教科書の電子化とか、みんながパソコンに向かって静まり返った教室とか)
まずは黒板と教壇のない未来の教室を想像する所から始めてみたら面白いんじゃないだろうか

ちょっと休憩

こんなにあれこれ言いたくなるのは教育に一言あるからではなくて、未来はすぐそこまできているのにそれを活用する気がない事に苛立つからなんだろう。デジタル=冷たい、アナログ=暖かいとか言ってる人は(以下自粛)



教材のシェアでアイデアの価値が下がるという話も、優秀な先生の定義が間違ってるから出てくるのだと思う。
教育だと何故かややこしくなるので仕事で考えてみる。
働く人には「普通の人」「優秀な人」「本当に優秀な人」の3種類がいる。
外伝3で割り込んで話したように、「優秀な人」は問題を解決する事で自分の価値を高める。(例えば会計処理の電子化など)
「優秀な人」はそこまでで終わるんだけど、「本当に優秀な人」はその成果を周囲の「普通の人」にシェアする。それによって一度自分の価値は下がるんだけどあえてそれをやる。
その後に「新たな問題を解決して、成果をシェアする」というサイクルを何度も繰り返す。
なぜなら組織としての能力を上げる事で、自分にしかできない仕事に打ち込む環境が作れるということを理解しているから。
ずっと新しい問題を解決し続ける事はできないかもしれないけど、真っ当な組織であればその働きを評価する仕組みになっているはず。
少なくとも周りの人からの信頼や尊敬は得られる。

そこには「簡単な事は標準化して誰でもできるように、それができない難題は時間をかけて全力で取り組むべし」という価値観が存在する。
教育においては標準化の考え方がない(あるいは教育では不可能と思っている)から"俺流教材"を独自に開発し、生徒に分かりやすく教えられることが優秀な先生の定義になっているのではないかと思う。

TED サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」の事例のように、基礎部分を分かりやすく教えることは動画コンテンツに置き換えられ、その後の個別指導で生徒を伸ばす事ができるかどうかが先生の新しい評価基準になるんじゃないかと思う。
デジタルで置き換え可能な事、人間でないとできない事の切り分けが大切。

人とシェアせず属人化して仕事を回らなくしてしまう人は、会社では悪い評価を下される。
「生徒の能力を伸ばす」という大目標を無視して「職が無くなる」と言って変わろうとしない先生は、静かに教育の現場から退出してください。っていう風になるんじゃないかなと思う。いずれは。

こういうことを言うと、必ず「人間味ガー」「暖かさガー」みたいなことを言う人がいるんだけど、エクセルがあるのに手計算にこだわる人を想像してみればいい。どれくらい使えないかよく分かる。
ルールが変われば、当然求められる能力も評価基準も変わるんじゃないだろうか。

まとめ

時間がなくて駆け足になったせいもあると思うけど、「ところで今の良い先生の評価基準ておかしくね?」みたいな所に話がいかなかったのが少し残念。

現在の教育をベースに話をすれば、「先生が不要になる!」という結論になるのは当然。先生たちは技術で置き換え可能な部分で既に手いっぱいなんだから。

真に話すべきだったのは、先生たちが「教科書の内容のインプット」という大仕事から解放された先の、"わくわくする未来の教育"の話しだったんじゃないかな。

(なんて偉そうな事を書きながら、その場で考えをまとめて話せなかったのは完全に力量不足なので、リアルタイムでガンガン議論を展開させていくLifeクルーマジすげーと思ったのでした。ビデオによる教育の話はさめなかったし。)

参考資料など

外伝3未来の教育の話で紹介した教材を共有・販売できるアメリカのサービスはこちら。
Teachers Pay Teachers

日本でも同様のサービスが準備されているようです。
SENSEI NOTE

【参考となるTED Talk】
サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」

スガタ・ミトラ : 自己学習にまつわる新しい試み

---------------------------------------------
文化系トークラジオLife 非公式オフ会「僕たちの感想戦」Facebookページ
Read more →

2012/11/19

Podcastを2倍速で聴く方法

,
iPhoneやiPadにはPodcast専用アプリが用意されています。
再生速度の変更、スリープタイマー、シェアといった便利な機能が用意されているのですが、目につかない所にボタンが隠れていて分かりにくいので、使い方を紹介します。

※ダウンロードがまだの方は、こちらからPodcastアプリをダウンロード

Podcastアプリを起動する

 Podcastの再生画面へ移動

右上の「再生中」をタップして再生画面へ移動します。

 一画面目の説明

一番下に音量調節
左から、前のPodcast、10秒戻る、再生/一時停止、30秒進む、次のPodcast


再生ボタンの少し上をスライドすると、隠された画面が現れます

 
左から、シェア、再生速度の変更、スリープタイマー
その下のシークバーでどこを再生しているかがわかります

シェアボタン

・メールで送信
・メッセージで送信
・Twitterで共有
・Facebookで共有

再生速度の変更ボタン

真ん中の「1×」となっているところをタップすると再生速度が変更できます。
・1/2倍速
・1倍速
・1.5倍速
・2倍速
・3倍速





スリープタイマー



特に倍速再生はオススメです。
これで時間がないからと聴くのをためらっていたPodcastもガンガン消化できますね。
いきなり2倍速は厳しいかもしれませんが、1.5倍速なら意外と聞き取れます。
1/2倍速再生は、語学学習に役立つのではないでしょうか。




関連記事:iTunesで配信が終了してしまったアーカイブをiPhoneで聴く方法


| Style : Background7, Font8, Size12 |
Read more →

2012/11/13

過去放送分のPodcastをiTunesに登録する方法

,
iTunesで配信されているPodcastは最新10件までで、それ以前の放送は番組Webサイトからダウンロードして聴くことになります。
ダウンロードしてiTunesに登録する手順をまとめたので、公開します。
(注意:Macを使用していますので、Windowsユーザーは適宜置き換えて読んで下さい)


mp3ファイルのダウンロード

「〜をダウンロードする」をクリックするとオーディオプレイヤーが開き、ストリーミング再生が始まります。
保存するつもりがなく、家で聞く場合はこれで問題ありません。
ダウンロードリンク(緑色、下線付き)

クリック後、音声が再生される

ダウンロードしてiPod,iPhoneなどで聞きたい場合は、右クリック→リンク先を別名で保存します。
保存先として指定した場所に、mp3ファイルとして保存されます。
ダウンロードリンクの上で右クリック

保存先を指定する

mp3ファイルのリネーム

mp3ファイルは英数字のみのファイル名となっていて分かりづらいので名前を変更します。
LifePodcastのネーミングルールは、下記のようになっています(2012.11現在)。

【予告編】2009年01月25日Part0(予告編)「未知との遭遇2009」
【本 編】2009年01月25日Part1「未知との遭遇2009」
【外 伝】2009年01月25日Part9(外伝1)「未知との遭遇2009」

(注意:日付と番号を前に持ってこないと、表示文字数の関係でiPhoneやiPodで聴くときに順番が分からなくなります)

iTunesへの登録

リネーム済みのmp3ファイルを、iTunesへドラッグ&ドロップしてください
これでiTunesへの登録は完了です。
ドラッグ&ドロップ

Podcastとして登録する

このままではiTunesは音楽ファイルとして認識している状態です。
再生速度の変更や、10秒戻る、30秒進むといったPodcast専用の便利な機能が使えないので、情報を変更します。
ミュージックとして認識されている状態

・プロパティ情報の変更

右クリックから「情報を見る」を選択

・変更前の状態

情報タブ:アルバム情報なしの状態

オプションタブ:メディアの種類「ミュージック」

・変更

「文化系トークラジオ Life」を編集

「Podcast」を選択

Podcastとして登録されます
(注意:この方法で登録した場合、iTunesからダウンロードしたPodcastと別物と認識されるため、LifePodcastが二つ存在する状態になります。解消方法を知っている方いたら教えてください)
文化系トークラジオLifeがふたつ


同期する

Mac(or PC)にiPod,iPhoneをつなぎます。
サイドバーに出現したアイコンをクリックして、Podcastの同期設定から作成したLifeポッドキャストにチェックを入れます。
チェック前

チェック済み

最後に

これで番組アーカイブからダウンロードしたmp3ファイルを、Podcastとしてitunesに登録する手順は完了です。
外出先でもお風呂につかりながらでも、過去放送分を聴くことができます。

(お風呂にはziplockがおすすめ!)


【前書き(長くなったので後ろにもってきました)

文化系トークラジオLifeでは、これまでの放送のPodcastがすべて無料で公開されています。
・サーバーの容量を圧迫する
・リアルタイムの放送を聴いてもらえなくなることを危惧する
・過去分は有料で販売して収益化したい

といった理由でPodcastを一定期間で削除する方が一般的なのですが、黒幕のこだわりが感じられますね。

先日友人から「東浩紀を理解するにはとりあえずLifeの過去放送を聴け!」と言われて、2009年5月放送の「現代の現代思想」をダウンロードして聴いてみました。
現代思想についてはもちろん、当時の東さんが一般意思2.0についてどう考えていたか、2012年現在なぜ株式会社ゲンロンを立ち上げて思想地図βを出版しているのかといった理由が分かる、大変興味深い内容でした。
で、内容があまりに素晴らしかったので何人かに勧めたところ、ダウンロードの方法や、iTunesに登録してiPodで聞く方法が分からないという人がいました。
その人ひとりだけではなくて「過去放送は興味あるんだけど、PCに張り付いてストリーミングで聴くのはつらい」と思ってる人が実は結構いるんじゃないかと思い、手順をまとめることにしました。
せっかく興味を持ったのに、その手前で聴くのをやめてしまうのはもったいないですよね。

普段ホームページを作る時には「使いやすさ」を意識していたりと割と「ユーザビリティ」みたいな事を気にする方ですが、話を聞くまでそんな人がいるとは考えもしませんでした。
(ブログ形式でmp3のリンクを探すのが面倒だなとは思いましたが。Zipでまとめてダウンロードできればいいのに・・・)
やはり自分のスキルを基準に考えてしまいがちですね。
気をつけていたつもりだっただけに、少し考えさせられました。

この記事を読んで、最近Lifeに出会った人が気軽に過去のPodcastを聴けるようになればと思います。

-------------------------------
Read more →

ZenBack