普通に生活していると、ついうっかり「人間超かしこい!人間万能!」みたいな感じになってしまい、人間はホモ・サピエンスという動物であり、環境の変化に進化の追いついていない、割と残念な生き物だという事を忘れてしまいがちです。
この事をはっきりと意識するようになったのは、柳瀬博一さんの話を聞いて『BORN TO RUN』『10万年後の未来地球史』『銃・病原菌・鉄』のような人間に関する本を読み、種としての人間にとっては動物としての期間の方が長く、人間としての生活こそ例外的な環境であるというのを知ってからだと思います。
「失敗=死」だったころのまま挑戦する事を過剰に怖れたり、脳の省エネ設計のためにシステム1に頼って選択を間違えたりするのでは、シーソーを永遠に行ったり来たりするてんとう虫や、街灯にあつまる蛾と何ら変わりはありません。
少しは人間らしい人生が送れるかなと思い、ダン・アリエリー、ダニエル・カーネマンのバイアスやヒューリスティックに関する本、シーナ・アイエンガー、ケント・グリーンフィールドの選択に関する本、脳と運動に関する本なんかを読んで勉強しています。
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