2013/10/29

着る毛布 fu-mo PREMIUMでぬくぬくな冬を

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寒くなっても暖房はあまり付けずにコタツでやり過ごす事が多いので、幸せのためにTLで評判の着る毛布をポチりました。これで少しは活動的になれればなと。
悪魔の所行だと話題のコタツを囲めるクッションは、すごい欲しいのですがあえてスルーします。

大人気のマイクロファイバー製 暖かい! 着る毛布 洗える袖付ブランケット fu-mo PREMIUM

こたつを囲めるクッション 堕落の世界へ誘うとTwitterで話題に
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2013/10/28

Lifeメール 2013/10 勉強し続ける社会「人間について勉強したい」

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勉強したいのは、人間についてです。
普通に生活していると、ついうっかり「人間超かしこい!人間万能!」みたいな感じになってしまい、人間はホモ・サピエンスという動物であり、環境の変化に進化の追いついていない、割と残念な生き物だという事を忘れてしまいがちです。

この事をはっきりと意識するようになったのは、柳瀬博一さんの話を聞いて『BORN TO RUN』『10万年後の未来地球史』『銃・病原菌・鉄』のような人間に関する本を読み、種としての人間にとっては動物としての期間の方が長く、人間としての生活こそ例外的な環境であるというのを知ってからだと思います。

「失敗=死」だったころのまま挑戦する事を過剰に怖れたり、脳の省エネ設計のためにシステム1に頼って選択を間違えたりするのでは、シーソーを永遠に行ったり来たりするてんとう虫や、街灯にあつまる蛾と何ら変わりはありません。

少しは人間らしい人生が送れるかなと思い、ダン・アリエリー、ダニエル・カーネマンのバイアスやヒューリスティックに関する本、シーナ・アイエンガー、ケント・グリーンフィールドの選択に関する本、脳と運動に関する本なんかを読んで勉強しています。

文化系トークラジオLife
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Lifeメール 2013/10 勉強し続ける社会「勉強会を主催する理由」

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東京で読書会を開いたり、Lifeリスナーを集めて番組の振返りのようなイベントを主宰したりしています。つい先日もCharlieの「ウェブ社会のゆくえ」の読書会を開きました。今月のテーマをうけて、なぜそんな事をしているのかを考えてみました。

予告編でめろん先生が「ラノベを読んでるだけであだ名がハカセになる」という話をされていましたが、外から見ていて感じるほど「勉強している」という意識はありません。どちらかと言えば遊びの延長としてやっているという感じでしょうか。人生には・働く・遊ぶ・学ぶ・休むの4つの要素があると思います。いわゆるライスワークは「働くように働く」、ワールドカップに便乗してのお祭り騒ぎは「遊ぶように遊ぶ」、大学で勉強するのは「学ぶように学ぶ」、仕事疲れでぐったりして休みを過ごすのは「休むように休む」と言えます。

「遊ぶように遊ぶ」が100%では少し馬鹿っぽい。「学ぶように学ぶ」ばかりでは面白みが欠ける。という風に考えた結果、どうせ同じ時間を過ごすなら「学ぶように遊ぶ」「仕事するように遊ぶ」という風に少しズラした方が有意義だろうと思い、各種イベントを企画したり参加したりしています。

遊び以外の要素についても、違うものを組み合わせる事で新しい可能性が見えるのではないかと思って、少しずつ実践するようにしています。

文化系トークラジオLife
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2013/10/26

【書評】誰も戦争を教えてくれなかった/古市憲寿

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この本は全6章とおまけで構成されています。1章ではアメリカと中国の戦争博物館と比較する形で日本の歴史博物館の特殊さを指摘し、2章ではその違いは敗戦国特有のものなのかという疑問を抱き、ヨーロッパへ。そこでイタリアに対する意外な事実に気づきます。3章は中国、4章では韓国の博物館を巡り、5章では日本の博物館のあり方と、記憶の継承について考え、6章のまとめという風になっています。

この本の最も重要な指摘は、260p(6章)の
僕たちは「ノーモア関ヶ原」を笑って片付けることができなくなる。第二次世界大戦のような戦争を思い浮かべて「戦争反対」を声高に叫ぶ事は、「ノーモア関ヶ原」とそれほど変わらない。関ヶ原の戦いと同じくらい、アジア・太平洋戦争のような総力戦が再び起こる確率は、どうにも低そうだ。
という箇所に見事に表現されていると思います。
「あの戦争」を二度と繰り返してはならない。という強い思いから生まれた継承の方法により、多くの人が「国を挙げた総力戦によって大きな被害が発生し、一般市民の生活が脅かされ火垂るの墓のような悲劇が生まれる」という戦争観を持つようになりました。戦争の被害者の追悼という面では大切なことかもしれませんが、一方で世界のどこかで今も起きている、新しい小さな戦争に対する想像力を失わせてしまいます。

授業や本から学んだ(主に第二次世界大戦の)戦争に対する知識、世界中で小さな戦争が起きている事、テロリストの活動が盛んになっている事、民間企業による戦争ビジネスの規模が拡大している事、無人戦闘機や遠隔操作ロボットの開発競争、これらの事実は知っていましたが、関連づけられる事はなかったので、目の覚める思いでした。

「僕たちはノーモア関ヶ原を笑えない」という結論が目に鮮やかに感じられるのは、親しみやすい文体のおかげで著者の旅を追体験をするような感覚で読み進めることができるからだと思います。途中「古市さんフワフワしすぎだろ!」と思う箇所もありましたが、まるで自分が体験しているかのように関ヶ原ウォーランドの展示にツッコミを入れ、考察をはさんだ後で「さっきのツッコミブーメランだった!」と気づくという珍しい読書体験に感動すら覚えました。

自明のものだと思っていた戦争に対する考え方が、戦勝国/敗戦国どころか国によって全く違う事。日本の展示は(主に政治的な理由から)無味乾燥で面白みのない展示が多いが、他の国では楽しさや分かり易さの点でかなりの工夫がされている事。それでも若年世代の戦争に対する関心は総じて低く、記憶の継承が難しい事など、戦争に対する新しい見方を提示してくれる良書だと思います。

おまけとして「ももいろクローバーZ」との対談も収録されているので、ファンの方はそれだけでも買う価値があるのではないでしょうか。(すごくよく燃えたとも聞きますがw)

株式会社ゲンロン『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1』や、鈴木謙介『ウェブ社会のゆくえ― 多孔化した現実のなかで』を併せて読むと、より理解が深まるのでおすすめです。


誰も戦争を教えてくれなかった 古市 憲寿

内容(「BOOK」データベースより)
アウシュビッツから沖縄まで。世界のあちこちに存在する戦争博物館と平和博物館。僕はずっとこれらの博物館をめぐっている。若者と国家の、そして戦争の距離はどれだけ遠いのだろうか。博物館で残される「記憶」に意味はあるのだろうか。徹底的に歩いて考えた、28歳社会学者の本格「戦争」論!

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2013/10/22

書店員デビューのお知らせ(文京区白山、双子のライオン堂書店)

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本日 10.22 19:00-21:00、文京区白山にある「双子のライオン堂書店」にて書店員をやってます。

最近あまり本を読んでないなという方、厳選された選書の中からオススメの本を紹介します。もちろん本について話をしたい方も歓迎です。仕事の帰りにお気軽にお立ち寄りください。

最寄駅:都営三田線春日駅

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双子のライオン堂書店のご紹介

双子のライオン堂書店は、著名人の選書を中心とした、新品本・中古本の両方を扱う本のセレクトショップです。
「本との出会い」をテーマに、いつもと違うとっておきの書籍をおすすめします。

<選書棚紹介>
・批評家 宇野常寛が選ぶ10冊
・作家 辻原登が選ぶ100物語
・批評家 山城むつみが選ぶ100冊
・作家 海猫沢めろんが選ぶ「『実際使える』小説ハウツー本特集」
・TBSアナウンサー 秋沢淳子が選ぶ30冊
・株式会社ゲンロン 「思想地図β」と選書100冊
・文化系トークラジオLife選書

その他にも随時展開中!

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2013/10/20

読書会備忘録、ウェブ社会のゆくえ関連書籍

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鈴木謙介「ウェブ社会のゆくえ」関連資料まとめ。
本の中で引用されているものから、これは関係あるなと思ったものまで。












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2013/10/19

読書会備忘録、「ウェブ社会のゆくえ」関連資料

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2013/10/15

読書会備忘録、ウェブ社会の思想から引き継がれている問題意識について

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「ウェブ社会のゆくえ」のメインテーマは多孔化した社会でのコミュニケーションの問題と継承なので、サラッと書かれているけど見逃せない話として「ウェブ社会の思想」から引き継がれている「遍在する私」「データとしての私が先回りする」という話があって、それは出版当時よりもソーシャルメディアやネットショッピング、その他Webサービスの利用が日常的になった2013年の今の方がより直接影響のある話になっていると思うので、2013/10/20の阿佐ヶ谷での読書会で話したいです。

「遍在する私」「データとしての私が先回りする」というのは、本人ではなくクレジットカードや銀行の信用情報で与信判断されるように、日常的に利用するWebサービスの行動履歴の集合によって判断されるということを指します。具体例としてよく挙げられるのは、就職活動の際にTwitterやFacebookの書き込みが採用を左右するといったものです。

それだけにとどまらず、「データの私」を参照することで先回りして選択肢を提示することが可能になり、本来なら選ぶかもしれなかった選択肢の存在が消えてしまうことになったり、もっと酷ければ恣意的な選別や分離を行われてもその事に気づくことすらできないということにもなりかねないという話です。「ウェブ社会の思想」では、空港の入国審査で一人ずつ入室させ、特定の人種の場合は左の扉を、それ以外なら右の扉を開いて前者のみに対して厳しくボディチェックするという例が紹介されていました。

また、Amazonのレコメンドシステムについて、目の前に示される自分専用にパーソナライズされたかに見える選択肢が「本当の私に」に対する「玄人の判断」による提案ではなく、「先回りするデータとしての私」に対して「行動履歴からのシステム化」された提案となっていることを示しています。
別にAmazonの本のレコメンドなんてどうでもいいじゃないか。と思うかもしれませんが、これと同様のことが人生に大きく影響する場合に起これば、あたかも自分が選択した結果であるかのように、偽りの宿命の中に閉じ込められることになってしまう可能性があります。具体例を挙げるなら、適職診断や性格診断などが挙げられるでしょう。

未読ですが、「“反転”するグローバリゼーション」では占いやスピリチュアルによって駆動される宿命についても書かれているそうなので、そちらも興味があります。

 
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2013/10/14

多孔化する関西クラスタ「ウェブ社会のゆくえ」読書会(補講)感想2

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2013/10/12 13:00〜17:00 @GACCOH
鈴木謙介「ウェブ社会のゆくえ」読書会(補講)、感想の続き。

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読書会で継承の話をする前に、「誰も戦争を教えてくれなかった」を読むべきだろうなあ

昨日の議論では、第二次世界大戦の戦勝国であり、現在進行形で戦争をしている国でもあるアメリカの戦争博物館は日本のそれとは違い、戦争の悲惨さを訴えるのではなく、「我々は試練を乗り越え成長した」というポジティブなものになっている。とか、写真やデータや資料は豊富ながらも、単に展示するだけで来場者に負担をしいる(集中力や真面目さや読解・共感能力)日本で多く見られる戦争博物館の展示方法では継承の手段としては弱いのでは。という話になり、現代アートや物語りの話へ。

読書会の参加者から「物語り(過去物語語り)での継承では、なぜ戦争が起こったのかといったことや、復興の過程でどういう問題が生じて対応はどうしたか。といった具体的な情報が欠落するのでは」という疑問が出された。その通りではあるが、これまでは継承の方法としてそのような「情報を残す」ことを重視しすぎた結果、真面目で正しく面白味のない、またネガティブな面を強調し過ぎてしまう形になり、結果忘却が進んでしまった。という反省から、「物語り」的な手法が注目されているのではないかと応答した。「ウェブ社会のゆくえ」でも、研究所や専門家、博物館には研究成果や資料が蓄積されているものの、一般においては記憶の風化が進んでいるという話が紹介されている。資料やデータによる継承と物語りによる継承は二項対立ではなく、過去の反省から最近は後者が重視されているという話かなと

過去は語ることで作られる。という話は、佐々木敦さんの「未知との遭遇」で取り上げられていた。Charlieが「ウェブ社会の思想」で多くのページを割いて説明していた、ヒミズについてや運命論や宿命についても書かれている本なので、読み返してみようと思う。Charlieと佐々木さんでは宿命にたいする考え方はだいぶ違う気もするけど。

で話を戻すと、「人間のもっと軽薄な部分や欲望の部分にアプローチすべき」みたいなことを考えた記憶の継承を提示しているのがゲンロンの「福島第一原発観光地化計画」で、「人間っていうのはどうしようもなく不完全で、バカでダメなやつなんだよ」という東さんらしい考え方だと思う。僕としては全くその通りだと思うけれど、「真剣と深刻の区別がつかない」でおなじみの日本人のダメさや、ゲンロン通信の東×宮台対談にあった「シリアスと娯楽をはっきり分ける傾向」にどう抵抗するか、あるいは懐柔するのかみたいな問題は結構デカいですよね。この対談の中で、緩い共感やメンバーシップから生まれる公共性ではなく、「あいつらは俺たちとは違う」という放置、切断のコミュニケーションが必要なのではないかと言っているのは面白いなと思いました。

日本人共感スキル高すぎてダメ。というのは、かんくら読書会でちょっと噛み合わない感じのあった「日本人の特殊性」についての高原さんとCharlieのやり取りでもあったし、千葉さんの新著のテーマが切断で、関係あるなと感じた。

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GACCOH
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多孔化する関西クラスタ「ウェブ社会のゆくえ」読書会(補講)感想1

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2013/10/12 13:00〜17:00 @GACCOH

2013/10/20に開催する、鈴木謙介「ウェブ社会のゆくえ」の読書会に備えて本を読み込んだり、関連書籍を読んだり、Web媒体のインタビュー記事を読んだりと色々やったのをアウトプットしようと思い、関西クラスタの主催する「ウェブ社会のゆくえ」読書会(補講)にSkype参加させてもらいました。まさに多孔化する読書会!(コロンブスさんありがとう)

Skype参加の身で割り込むの申し訳ないなと思いながらも、色々気になってる事を話したり聞いたりする事ができて、考えをまとめることができました。やはりアウトプット大事ですね。

読書会全体の印象としては、身近でわかりやすい第一部に話が集中すると思いきや、社会的な観点や継承について語っている第二部の話でほとんどが占められていたことが意外でした。

自分でガンガン喋っておいてこんな事言うのもアレですが、女性の参加者は話に入れず(入らず?)でもっぱら聞き手に回ることが多いように思いました。人の意見を聞くのも楽しい。というのであればいいのですが、積極的に議論するような男性の好むコミュニケーションスタイルが苦手で話したいけど話せない。というのであれば、それは改善すべき点なのかなと思いました。これは今回にだけの話ではなくて、自分の主催するイベントでもそうなりがちです。男性の参加者の割合が高いことが多いので、なかなか難しいですね。

...とこのまま所感だけで無限に書けそうなので、この辺でやめておきましょう。考察と話したことのまとめは、分割して次の投稿に書こうと思います。

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