2014/03/09

火事とスーファミとWeak ties

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僕の好きな社会学者の一人に、マーク・グラノヴェッターという人がいる。 「弱い紐帯の強み」”The strength of weak ties” という論文の一説を紹介したい。  -HALO EFFECT - WEAK TIESとTWITTER


この書き出しで始まる文書、オチがとても面白かったのでシェア。

類は友を呼ぶという言葉があるように、自分の周りにいる人は自分と似ている人が多くなります。何か困った事があって相談しても、スキルや経験考え方が似ているので強い繋がりは意外と役に立たず、知り合いの知り合いくらいの関係の人に相談すると5秒で解決したりするというのが「弱い紐帯の強み」という話ですよね。
これは直感に反していているけどよく考えれば全くその通りで、しかも煩わしい人間関係を避けられそうな感じもするしでウケがいいのか最近は色々なところで話題に上ります。

しかし話を聞く度に思うのは、「強い」「弱い」というのはバックグラウンドの同質性の話であって関係性が弱くてもよいという意味ではないという点が誤解されがちなのではないかということです。つまり、行きつけのbarの常連仲間や趣味の集まりでできた友人といったゆるやかな繋がりかつ「会社倒産しちゃって仕事探してるんだよね」と言えば助けてくれるくらいの信頼関係がなければただの「弱い紐帯」であって、強みは発揮されないんですよね。
その辺を間違えると、SNSや異業種交流会で出会ってつながった気でいても本当のピンチの時は誰も助けてくれず。。。ということになりがちです。

でやっと冒頭のLinkの話になるんですけど、この話は「スーファミを持っている」というだけの弱い繋がりが、「生きるか死ぬかレベルの火事で迷わずスーファミを持ち出した」という伝説級のエピソードによってドライブされて「弱い紐帯の強み」たりうる強度を持つという内容です。

これなら関係性をがんばって強化しなくてもいけるのでは!と一瞬思いましたが、しばらく考えてみると、これって「情動に訴えかけるなにか」みたいな話で一歩間違えると炎上とかポエム化キャッチコピーと変わらないんですよね。
。。。ダメじゃん
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2014/03/03

3/1 Sat 海猫沢めろん先生と人狼やろうぜ @双子のライオン堂書店

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作家の海猫沢めろん先生をゲストに、人狼を遊ぶイベントに参加しました。
会場は文化系トークラジオLifeのバナースポンサーでおなじみ、双子のライオン堂書店です。
めろん先生人気もあってか、13人も集まり大盛況でした。
めろん先生の持ってきたダンガンロンパ人狼をプレイ中


遊んだのはこんなゲームです。

第一部


ワードバスケット -メビウスゲームズ


ワーウルブズ・オブ・ミラーズ・ホロウ -Asmodee


人狼系なりきり推理ゲーム ダンガンロンパ1・2 超高校級の人狼 -アルジャーノンプロダクト


第二部


ハゲタカのえじき -メビウスゲームズ


ダンジョンオブマンダム -オインクゲームズ 


ゲット・ビット!(Get Bit!) MAYDAY GAME


レジスタンス:アヴァロン -ホビージャパン


二部のレジスタンスアヴァロンで、オベロンで大活躍できたので満足でした。
連れて来た友達が心底楽しそうで、生き生きと嘘をついてみんなを騙していて大変微笑ましいかったです。
写真整理してて気がついたんですけど、参加者全員が笑ってるのってすごいなと思いました。田中君のゲームマスター力ですかね。
ダンジョンオブマンダムは見てただけですが、シンプルで面白そうだし何より箱が小さいのでちょっと欲しいなと思いました。
13時〜21時で遊んでましたがあっという間でした。その後の飲み会を含めると0時手前までですね。楽しい休日でした。

2/23発売!

頑張って生きるのが嫌な人のための本~ゆるく自由に生きるレッスン

本の話はほぼしなかったにも関わらず、イベント後にめろん先生の本がたくさん売れていて不思議でしたね。即席サイン会も開かれてました。
著者と実際に会ってみてその後に著書を読むと、内容の入りかたも違って来そうな気がしますがどうなんでしょうね。ぜひ感想を聞いてみたいものです。

写真はこちらからご覧になれます。
20140301_めろん先生と人狼 Webアルバム

twipla
「人狼やろうぜ めろん先生と一緒に」双子のライオン堂書店アナログゲームイベント
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2014/03/02

ジジェクのスピーチ(オキュパイウォールストリート)

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この本に掲載されていた、ジジェクのスピーチが面白かったので紹介します。


ジジェクの冷静な呼びかけと、「人間マイク」による拡散の様子のお祭り感の対比がとても面白いですね。
覚えておいてほしい。問題は不正や強欲ではない。システムそのものだ。システムが否応なく不正を生む。気をつけなければいけないのは敵だけではない。このプロセスを骨抜きにしようとする、偽の味方がすでに活動を始めている。カフェイン抜きのコーヒー、ノンアルコールのビール、脂肪分ゼロのアイスクリームなどと同じように、この運動を無害な人道的プロテストにしようとするだろう。私たちはもう、コカコーラの缶をリサイクルしたり、チャリティーに募金したり、スターバックスでカプチーノを買ったらその1パーセントが第三世界の飢えた子どもたちに送られるなどといったことでは満足することができない。だから、ここに来たのだ。
痛快で読みながら笑ってしまいましたが、集まった人の多くはお祭り的に盛り上がるプロテストを楽しみ、「偽の味方」の仕掛ける策をファッション的に消費する人たちでしょう。日常に帰ったのちに、彼らの中にジジェクの言葉がどれだけ残っているのかは気になるところです。

このスピーチはこんな言葉で締めくくられています。
私が唯一恐れているのは、私たちがそのうち家に帰って、年に一度みんなで集まってビールを飲みながら「あの時はよかった」などと語り合うようになってしまうことだ。そうはならないと自分自身に約束してほしい。人は何かを欲しながら、それを手に入れようとしないことがよくある。自分が欲しいものを手に入れるのを恐れないでほしい。
重要なのはどれだけ盛り上がったか、どれだけ人を動員したかではなく、日常に持ち帰る事のできるような変化を起こす事ができたのかですよね。

他にも安全と食料を求めて運動に集まってきたホームレスを排斥する話や、ドラムンベースの騒音問題をきっかけに運動が分裂する話も載っていて大変おもしろいです。

私たちは“99%”だ――ドキュメント ウォール街を占拠せよ
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2014/01/21

角川文庫、Kindle本70%OFFセール中

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角川文庫、Kindle本70%OFFセール中

<検索:角川文庫、ソート:人気順>
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/s/ref=aa_sbox_sort?rh=n%3A2250738051%2Ck%3A%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB&sort=paidsalesrank&keywords=%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB&ie=UTF8&qid=1390315746

NEWバージョンも販売されているようですし、Kindleを買うかどうか迷ってる人は、この機会にぜひ。

以前書いたKindleレコメン記事も併せてご覧ください。

<過去記事>
Kindle購入に迷ったら、とりあえず「Paperwhite」を買うべし http://tomonr1984.blogspot.jp/2013/01/kindlen.html?m=1

<オススメ書籍>

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫) 西原 理恵子 162円

http://www.amazon.co.jp/dp/B009GPMJRC/ref=cm_sw_r_udp_awd_mTO3sb1GT58BP


砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (角川文庫) 桜庭 一樹 138円

http://www.amazon.co.jp/dp/B009GPM8QO/ref=cm_sw_r_udp_awd_SWO3sb0J9516X


艦隊これくしょん‐艦これ‐コミックアラカルト 舞鶴鎮守府編 壱 (角川コミックス・エース) コンプティーク 180円

 http://www.amazon.co.jp/dp/B00GZK5WTS/ref=cm_sw_r_udp_awd_YXO3sb1A161E1


ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫) ダン・ブラウン 162円

 http://www.amazon.co.jp/dp/B00FSAHHMG/ref=cm_sw_r_udp_awd_2YO3sb00AB0FY


天使と悪魔(上) (角川文庫) ダン・ブラウン 174円
http://www.amazon.co.jp/dp/B00FSAHHQM/ref=cm_sw_r_udp_awd_oZO3sb1P8BH7B
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2014/01/11

1/18 速水健朗『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』読書会

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速水健朗さんの新著「フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人」読書会を開催します。

「フード左翼」「フード右翼」というのは著者による造語です。エコやロハス、オーガニックやスローフードが好きな人は本書の定義する「フード左翼」に当たります。フード右翼はどちらかと言えばオマケ的な扱いなので、ジロリアンのあなたは少しがっかりするかもしれません。左翼/右翼と言っても政治の話で出てくるそれとは違うのですが、「食の志向で右翼とか左翼とか分類するなんて乱暴じゃないか」という批判も多かったようで、その反発自体が日本人の政治に対する感覚をよく表しているのではないかと思います。

アメリカでは「スターバックス・ピープル」「クアーズビール・ピープル」という言葉があるくらい、政治と食、もっと言えば政治と消費活動における選択に大きな関係があると言われます。(前者がフード左翼、後者がフード右翼)日本では「自身の政治的信条によって何を食べるかが違う」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、マクロビオティック・ファーマーズマーケット・有機野菜・ベジタリアンといった言葉が流行する一方で、メガマック・メガ牛丼のような真逆とも思えるものも流行っていたりして、食の分断が進んでいるようにも思えます。この事は一見すると「勝ち組/負け組」のような格差問題や、「健康に気を遣う/遣わない」という意識の違いにも思えますが、そこを丁寧に観察し、それには還元しきれない「何か」を通して現在の日本人について考えるという意欲的な作品です。

読み終わってから気がついたのですが、「ラーメンと愛国」という、国民食として不動の地位を築いたラーメンを通して現代史を読み解く本を書いた著者が、食で分断される日本人についての本を書くというのはとても面白いですよね。

本書をきっかけに自分を取り巻く「食」について話ができればと思います。フード左翼の方、フード右翼の方、どちらでもないなぁという方、どなたも歓迎します。本を読みきっていなくても問題ありませんので、お気軽にご参加ください。

イベント終了後はビーガン(菜食主義)のレストランへ行って、フード左翼ごはんを食べる予定です。ソイミート(大豆で作った肉っぽい何か)って意外と美味しいんですよ。興味のある方はこちらの方もぜひご参加を。


読書会詳細


速水健朗『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』読書会 

日時:2014年1月18日(土)14:30〜17:30
 
住所:東京都新宿区市谷仲之町4-39
都営新宿線「曙橋駅」徒歩8分
都営大江戸線「牛込柳町駅」徒歩8分
丸ノ内線「四谷三丁目駅」徒歩15分
 
参加費:1,000円

お申し込み

フード左翼食事会
読書会終了後に希望者でビーガンのお店に食事に行こうと思います。
希望者はコメント欄にてお知らせください。

お店はこちら
「在りたい自分を創造する私たちのために」
完全菜食(ヴィーガン)のお食事を提供するレストラン

参考資料など


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2014/01/04

偶然で、身近なダークツーリズム(紫電改展示館)

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ダークツーリズムを実践する機会があったので、その話を書きます。まず、ダークツーリズムとは。
ダークツーリズム(英語: Dark tourism)とは、災害被災跡地、戦争跡地など、人類の死や悲しみを対象にした観光のこと。ブラックツーリズム(Black tourism)または悲しみのツーリズム(Grief tourism)とも呼ばれている。タナツーリズム(Thanatourism)は[1]、古代ギリシア語で神格化された死を意味するタナトスに由来するが、これもダークツーリズムに関係しているものの、暴力的な死をよりはっきりと示す時に使われ、より限定的な意味で使われる。観光とは一般に娯楽性のあるレジャーの1つだが、ダークツーリズムでは、学びの手段として捉える。 (Wikipediaより) 

2011年の東日本大震災以降注目されている言葉で、2013年の流行語大賞にもノミネートされています。Wikipediaの説明だとかなり大仰に感じますが、修学旅行で広島の原爆ドームや沖縄のひめゆりの塔を観に行くのもダークツーリズムの一つだと言われれば、身近に感じられるのではないかと思います。

実家に帰省した際に、近くにある「紫電改展示館」へ行ってきました。紫電改というのは旧海軍の戦闘機で、墜落して近くの海に沈んでいたものを引き揚げ、展示してあります。これまでも何度か来た事があるのですが、ダークツーリズムという言葉を知って訪れた今回が一番真剣に観たと思います。慰霊碑や同僚の航空隊員から贈られた桜の木の存在に初めて気がついて、言葉を知る事で見方が変わるというのはあるんだなと自分でも驚きました。

その事以上に衝撃だった事は、実は紫電改展示館を訪れる目的で出かけた訳ではなく単なる偶然だったことです。実家に帰省したのはいいですが、毎度の事ながらする事も特になく暇です。そこで車を借りて、海を観に行く事にしました。車で20分くらいの山の上に宇和海展望タワーという施設があり、リアス式海岸の穏やかな海を一望することができます。麓には公園もあり、小学校の頃の遠足の定番だったなーなどと考えながら車を止めると、駐車場のすぐそばに小さな建物が。すっかり忘れていましたが、ここには「紫電改展示館」が...という具合です。
ダークツーリズムには「軽薄な欲望によって人を動かすことができる」という利点があります。人は忘れる生き物です。戦争や震災のような大きな出来事でも、話題にならなければ興味関心を持ち続ける事は難しい。記憶を継承するような施設をただ作っても、わざわざ足を運ぶのは、真面目な少数の人だけ。しかしそこに「ツーリズム」的な要素があれば、美しい景色が見られるから、美味しいものが食べられるから、ショッピングができるからという理由で人は足を運びます。
私も紫電改展示館を見つけたときは、そんなに真剣に展示を見るつもりはありませんでした。正直なところ、友人が韓国の戦争博物館を訪ねるダークツーリズムに出かけていることを思い出し、「これは話のネタになるぞ」くらいの軽いノリでした。しかし実際に紫電改を見て、慰霊碑と桜を見つけて...とやっていると、不思議なもので真剣になって考えてしまいます。

軽薄な動機で足を運ぶ事に意味があるのかと思う人いるかもしれません。以前であれば、「薄くても関心を持ってもらう事に意味がある」と答えたと思います。図らずもダークツーリズムを体験した今の私は、「その動機が軽薄なものであれ、実際に足を運べば展示を見て何かを感じ、考えずにはいられないものだ」と答えるでしょう。

偶然の出来事でしたが、とても価値のある体験だったと思います。









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