今日はCHANEL銀座にエリオット アーウィットの写真展を見に行ってきました。
CHANEL銀座ではブティックだけでなく、展示の為のスペース、音楽ホールが併設されていて、様々なイベントが開催されています。
ほとんどが無料で開催されるので(気後れさえしなければ)誰でも参加する事ができます。
なぜ銀座の真ん中でこんな事をやっているのかと思っていましたが、パンフレットに答えがありました。
キーワードは「Pygmalion(ピグマリオン)」です。
「Pygmalion(ピグマリオン)」という言葉はギリシャ神話に語源を持ち、才能を信じ、支援し、開花させる人という意味があります。
CHANELの創始者であるガブリエル・シャネルは、無名時代のパブロフ ピカソ、イーゴリストラヴィンスキー、レイモン ラディルゲらを支援したそうです。
ここで行われるコンサートは、「シャネル ピグマリオン・デイズ クラシックコンサート」と呼ばれ、若いアーティストがソロ・コンサートを行います。
創始者の遺志を受け継いで、「若い才能を支援し、育てる」という事をやっているわけですね。
直接利益になることはありませんが、どんなマーケティングよりも効果的に人々にCHANELのスピリッツを伝える事ができるでしょう。
それは巡り巡ってCHANELのコーポレートアイデンティティを強化することにつながるのだと思います。
このようにして培われたブランドイメージと品質の高い製品によって生まれる「CHANELという価値を身につける」という物語に、人は魅せられるのかもしれません。