2012/11/30

関西クラスタに会いに行った話

,

2012/11/18 日曜日の、大学の友達の結婚式のため、神戸へ。
関東に住んでいるので、神戸までの交通費+宿泊費+ご祝儀って考えるとやっぱり悩む訳ですが、久しぶりに大学時代の友人に会ういい機会だと思って参加することにしました。

そして、旅行の手配をしながら頭に浮かんだのは「関西クラスタに会って話を聞きたい」ということ。

【説明しよう!】
関西クラスタとは、株式会社ゲンロンが発行している雑誌「思想地図β」の関西の読者が企画している集まりで、読書会を開催したり、バーベキューをやったりと活発に活動していることで有名。(東さん曰く、「やつらはマジリア充。思想界ではあるまじき事」)

10月から「文化系トークラジオLife」のオフ会を企画しているので、コミュニティを盛り上げる秘訣とか、面白いイベントについて教えてもらいたいと思ったのと、僕自身も東浩紀氏をフォローしていて「思想地図β」読者でもあるので、単に話をしたいというのもあった。


【以下、関西クラスタに出会うまで。ダラダラ書いても退屈なので箇条書き形式で】

・まったく面識はなくツテもなかったのでどうしようかなーと思っていた。

・とりあえず関西クラスタの代表のコロンブスさん(@columbus20)のTwitterをチラ見。

・Lifeオフ会告知TweetをRTしてくれているのを発見。

・これはチャンスとばかりにリプライを送る。

・何度かTweetでやり取りをする。
 「東京でLifeオフ会やってるので、活発に活動している関西クラスタに注目してる」とか
 「関西クラスタのアジトのGACCOH行こうと思ったけど、京都で遠いからあきらめた」とか
 「日曜に神戸で友達の結婚式で月曜に帰るんです」とか

・コロンブスさんから「日曜は予定ないから、神戸まで行きますよ」という神のようなTweetが届く。

・そして、Lifeオフ会 × 関西クラスタミーティング開催決定。
 (梅田にホテルを予約していたので、夜に茶屋町あたりで会うことに)

奇跡が起きた!


さらに付け加えると、結婚式の翌日が月曜日で二次会でみんな帰ることが予想されたので、本当は日帰りプランにする予定でした。ところが貯めたマイルを使って特典航空券を予約することにしたので、全然空席がない。(二週間前なのに!)仕方なく変則的な日程を組むことに。

(こんな日程)
土曜日 21:00 羽田→関空 22:30、親戚の家に宿泊
日曜日 12:00 結婚式、20:30 二次会終了、梅田のホテル宿泊
月曜日 12:00 伊丹→羽田 13:30

そして出発の飛行機が遅れ(当日東京はすごい大雨だった)親戚の家にたどり着けず、アメ村のカプセルホテルに泊まるというおまけまで付きました。
もちろん日程を組んだのはコロンブスさんにコンタクトを取る前だったので、偶然が重なっていい方向に転んだ格好になります。実は「たぶん会えるんじゃないかな?」という気がしたので、新幹線に変更することはしなかったんですけど。

関西クラスタと話した事


肝心の飲み会の内容は、オフレコの話ばっかりだったのでほとんどここには書けなかったりするw

色々な話をした中でひとつだけ選んで書くとすれば、一番強く感じたのは、東京との熱量の差。
関西には「足りないなら自分たちで作ってしまえ!」というパワーがあるように思う。
大阪が東京に次ぐ大きな都市だとはいえ、コンテンツの質・量ともに東京には遠く及ばない。
こちらではイベントをこまめにチェックすれば著者の話を聴く機会なんていくらでもあるし、知り合いのツテをたどれば本人に会うこともできないことじゃない。文化的な体験の機会という面では東京のほうが有利なのは間違いない。でも、そのせいで消費するだけで満足してしまっている部分もあるんじゃないかと思う。

話に出たのは、東京でイベントを企画すると人は集まるんだけど、「そこにコミットしよう」「自分の時間を使ってイベントを盛り上げよう」という感覚の人が少ない気がするという事。損することを嫌って、楽しいところだけ消費して済ませる、言うならば「東京の大人たちのフリーライダー感」みたいなものがあって、そこが大阪に負けていると感じる理由なんじゃないかと思う。
故郷は遠きにありて思ふものなり 。というのは少し意味が違うけど、地理的な制約によって生まれる熱意は予想以上に大きい。

僕は関西の人たちの関わり方の方が楽しそうだと思うし、得るものは多いだろうと思った。
文化系トークラジオLifeの「現代の現代思想」で東さんが話していた、「未来の作り手は誰がどうやって育てるんですか」とか「シーンを作ろうと行動するヤツ、盛り上げるようとするヤツが一番偉い」というのは多分こういう事なんだろう。

最後に

結婚式に呼んでくれた友人に心からの感謝を。
大学時代の友達に久しぶりに再会できただけでなく、偶然が重なって関西クラスタと会う事ができました。東京に留まっていたら、こんな出逢いは絶対にありませんでした。Lifeのイベントの事を抜きにしても、僕にとって大切な出会いになるだろうと思っています。

会った事もないのにいきなりの連絡に応えてくれた関西クラスタのみなさん、本当にありがとうございます。みんなとても頭がよくて少し不安になりましたが、とても刺激的で楽しい時間でした。関西クラスタはLifeクラスタでもあるという事でしたので、一緒に何か面白い事ができればいいなと思います。近いうちにLife関連のイベントを企画するという事で、実現を楽しみにしています。(お財布に余裕があれば)参加したいところです。
とりあえず、こないだ黒幕にお会いした時に関西クラスタの事を話しておきました。Life関西出張もあるかもしれません。

こんな偶然はなかなか起こらないとは思いますが、外に出なければ可能性はゼロです。
「フラグは外にしかない」という事を自分に言い聞かせて、空振りを怖がらずに外へ出かけようと思います。
本当は出不精なのですけどね。
--------------------------------------------------
関西クラスタ
文化系トークラジオLife
株式会社ゲンロン
関西クラスタ 公式Twitterアカウント
Read more →

2012/11/28

Life感想戦「"わくわくできる未来"を求めて」未来の教育(2012/11)

,

【未来の教育についての話(外伝Part3)】

電子教材の導入と教育の電子化はよく混同されるが、別物。教科書をiPadに!とかいうのは前者で、その前にもっとやる事があるというのは完全に同意。
プリントや連絡網をメールでとか、グループウェアで教師間の情報共有なんて今すぐにでもできそうなのに

情報のシェア、教材のシェアで教師のアイデアの価値が下がる話と、個人指導の可能性の話は別々に語られていた気がするけど、そこはつながる話のような気がしていて、一人が作った優秀な教材を使う事で準備にかかる時間を圧縮して、その分を個別指導に回す方が効果が上がる気がする

もっと言えば授業は全部YouTubeにアップしてあって、宿題として予習してきてもらう。
そして今までの宿題を授業中にやる。
いちいち計算や用語の説明を板書する必要がないから、その時間を個別指導に回せる。

そういう事をやり始めた時に教育の電子化ができていると、生徒が予習の動画をどこまで消化したかが把握できたり、解答にかかる時間が平均より長い生徒を簡単にフォローできたりという、大きなメリットが生まれる。
それに加えて、完璧に理解している子供を先生にした教え合いをする事ができるようになる。
「教える事で理解を深める」という理想的な体験の機会を生徒に提供することができる。
教室内に限る必要はどこにも無いので、学校中、日本中、世界中(言葉が通じれば)で一緒に学ぶことができる。

そういう所に目が行かずに「教育の電子化=無味乾燥な教育」って話になるのは、現在の教育の延長線上で未来を想像してしまうからなのではないかと思う。
(単純な教科書の電子化とか、みんながパソコンに向かって静まり返った教室とか)
まずは黒板と教壇のない未来の教室を想像する所から始めてみたら面白いんじゃないだろうか

ちょっと休憩

こんなにあれこれ言いたくなるのは教育に一言あるからではなくて、未来はすぐそこまできているのにそれを活用する気がない事に苛立つからなんだろう。デジタル=冷たい、アナログ=暖かいとか言ってる人は(以下自粛)



教材のシェアでアイデアの価値が下がるという話も、優秀な先生の定義が間違ってるから出てくるのだと思う。
教育だと何故かややこしくなるので仕事で考えてみる。
働く人には「普通の人」「優秀な人」「本当に優秀な人」の3種類がいる。
外伝3で割り込んで話したように、「優秀な人」は問題を解決する事で自分の価値を高める。(例えば会計処理の電子化など)
「優秀な人」はそこまでで終わるんだけど、「本当に優秀な人」はその成果を周囲の「普通の人」にシェアする。それによって一度自分の価値は下がるんだけどあえてそれをやる。
その後に「新たな問題を解決して、成果をシェアする」というサイクルを何度も繰り返す。
なぜなら組織としての能力を上げる事で、自分にしかできない仕事に打ち込む環境が作れるということを理解しているから。
ずっと新しい問題を解決し続ける事はできないかもしれないけど、真っ当な組織であればその働きを評価する仕組みになっているはず。
少なくとも周りの人からの信頼や尊敬は得られる。

そこには「簡単な事は標準化して誰でもできるように、それができない難題は時間をかけて全力で取り組むべし」という価値観が存在する。
教育においては標準化の考え方がない(あるいは教育では不可能と思っている)から"俺流教材"を独自に開発し、生徒に分かりやすく教えられることが優秀な先生の定義になっているのではないかと思う。

TED サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」の事例のように、基礎部分を分かりやすく教えることは動画コンテンツに置き換えられ、その後の個別指導で生徒を伸ばす事ができるかどうかが先生の新しい評価基準になるんじゃないかと思う。
デジタルで置き換え可能な事、人間でないとできない事の切り分けが大切。

人とシェアせず属人化して仕事を回らなくしてしまう人は、会社では悪い評価を下される。
「生徒の能力を伸ばす」という大目標を無視して「職が無くなる」と言って変わろうとしない先生は、静かに教育の現場から退出してください。っていう風になるんじゃないかなと思う。いずれは。

こういうことを言うと、必ず「人間味ガー」「暖かさガー」みたいなことを言う人がいるんだけど、エクセルがあるのに手計算にこだわる人を想像してみればいい。どれくらい使えないかよく分かる。
ルールが変われば、当然求められる能力も評価基準も変わるんじゃないだろうか。

まとめ

時間がなくて駆け足になったせいもあると思うけど、「ところで今の良い先生の評価基準ておかしくね?」みたいな所に話がいかなかったのが少し残念。

現在の教育をベースに話をすれば、「先生が不要になる!」という結論になるのは当然。先生たちは技術で置き換え可能な部分で既に手いっぱいなんだから。

真に話すべきだったのは、先生たちが「教科書の内容のインプット」という大仕事から解放された先の、"わくわくする未来の教育"の話しだったんじゃないかな。

(なんて偉そうな事を書きながら、その場で考えをまとめて話せなかったのは完全に力量不足なので、リアルタイムでガンガン議論を展開させていくLifeクルーマジすげーと思ったのでした。ビデオによる教育の話はさめなかったし。)

参考資料など

外伝3未来の教育の話で紹介した教材を共有・販売できるアメリカのサービスはこちら。
Teachers Pay Teachers

日本でも同様のサービスが準備されているようです。
SENSEI NOTE

【参考となるTED Talk】
サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」

スガタ・ミトラ : 自己学習にまつわる新しい試み

---------------------------------------------
文化系トークラジオLife 非公式オフ会「僕たちの感想戦」Facebookページ
Read more →

2012/11/23

【書評】ウェブで政治を動かす 津田大介

,
津田マガ購読して活動を追いかけているので、紹介されている事例のほとんどは既読で目新しさはあまりなかった。しかし大幅に加筆したという終章は、Webと政治のこれからの可能性と津田さんの思いが詰め込まれていて、これだけでも読む価値があると思う。

ウェブで政治を動かすに当たっての一番の問題は、「Webを使ってない人をどうやって巻き込むか」に尽きると思う。それに比べれば、仕組みをどう作るか、法律を変えるにはどうするか、デマや炎上をどう防ぐかみたいな事は些細な問題に過ぎない。

単なるデジタルデバイドなら教えればいい。でも「血の通ってないデジタルなど信頼できない」「マスメディアこそが公器の器であり、Webメディアは3流」みたいな思考を止めない人達をどうすればいいのか考えてしまう。

教えればいいだけとは言ってもパソコンやWebはまだまだ難しすぎると思うので、テレビくらい簡単に使えるようなユーザーフレンドリーな方向に進化してほしいと思う。とりあえずキーボードとマウスを使ってる内は、Webによる明るい未来なんて夢のまた夢の話だ

まとめると、「マスメディアとWebを両輪で考える事ができる」人を増やすためにも、5万部の壁突破目指して「ウェブ動」をレコメンドしましょう。って結論になりますね。応援してます!
--------------------------------

--------------------------------
40〜50代の友人、あるいは自分の母親にパソコンの使い方を教えていると絶望的な気分になる。
おそらくWebとかコンピューターの概念が把握できていないので、一つ一つの説明を結びつけて考える事ができなくて学習が進まない。頭のいい悪いはほとんど関係ない。
一番障害となるのは、「もう年だから新しいものは理解できない」という自分に対する言い訳だと思っている。(そこで言い訳をしない人は覚えるのが早い)
1年前なら「苦手なら無理に使えるようにならなくてもいいよ」と言っていたけど、これから先パソコンが難しくて使えないなんて言っていたら全く話にならない。
数年後のパソコンとか、Webとかよく分からないって言うのは、今で言うと「携帯でメールが送れない」くらいの使えなさだろうと思う。
内輪で盛り上がって「情弱乙www」とか言ってればよかった時代はもう終わった。
人工ピラミッドがぶっこわれたこの国では、年寄りを放っておくというオプションは存在しないので、何とかする必要があると思う。
とりあえずタブレットを敬老の日にプレゼントして、孫とSkypeから始めようって感じですかね。
(実は携帯スマホメインでPCを使わない、若年層のITリテラシーもかなり絶望的だったりします)

Read more →

2012/11/19

Podcastを2倍速で聴く方法

,
iPhoneやiPadにはPodcast専用アプリが用意されています。
再生速度の変更、スリープタイマー、シェアといった便利な機能が用意されているのですが、目につかない所にボタンが隠れていて分かりにくいので、使い方を紹介します。

※ダウンロードがまだの方は、こちらからPodcastアプリをダウンロード

Podcastアプリを起動する

 Podcastの再生画面へ移動

右上の「再生中」をタップして再生画面へ移動します。

 一画面目の説明

一番下に音量調節
左から、前のPodcast、10秒戻る、再生/一時停止、30秒進む、次のPodcast


再生ボタンの少し上をスライドすると、隠された画面が現れます

 
左から、シェア、再生速度の変更、スリープタイマー
その下のシークバーでどこを再生しているかがわかります

シェアボタン

・メールで送信
・メッセージで送信
・Twitterで共有
・Facebookで共有

再生速度の変更ボタン

真ん中の「1×」となっているところをタップすると再生速度が変更できます。
・1/2倍速
・1倍速
・1.5倍速
・2倍速
・3倍速





スリープタイマー



特に倍速再生はオススメです。
これで時間がないからと聴くのをためらっていたPodcastもガンガン消化できますね。
いきなり2倍速は厳しいかもしれませんが、1.5倍速なら意外と聞き取れます。
1/2倍速再生は、語学学習に役立つのではないでしょうか。




関連記事:iTunesで配信が終了してしまったアーカイブをiPhoneで聴く方法


| Style : Background7, Font8, Size12 |
Read more →

2012/11/13

過去放送分のPodcastをiTunesに登録する方法

,
iTunesで配信されているPodcastは最新10件までで、それ以前の放送は番組Webサイトからダウンロードして聴くことになります。
ダウンロードしてiTunesに登録する手順をまとめたので、公開します。
(注意:Macを使用していますので、Windowsユーザーは適宜置き換えて読んで下さい)


mp3ファイルのダウンロード

「〜をダウンロードする」をクリックするとオーディオプレイヤーが開き、ストリーミング再生が始まります。
保存するつもりがなく、家で聞く場合はこれで問題ありません。
ダウンロードリンク(緑色、下線付き)

クリック後、音声が再生される

ダウンロードしてiPod,iPhoneなどで聞きたい場合は、右クリック→リンク先を別名で保存します。
保存先として指定した場所に、mp3ファイルとして保存されます。
ダウンロードリンクの上で右クリック

保存先を指定する

mp3ファイルのリネーム

mp3ファイルは英数字のみのファイル名となっていて分かりづらいので名前を変更します。
LifePodcastのネーミングルールは、下記のようになっています(2012.11現在)。

【予告編】2009年01月25日Part0(予告編)「未知との遭遇2009」
【本 編】2009年01月25日Part1「未知との遭遇2009」
【外 伝】2009年01月25日Part9(外伝1)「未知との遭遇2009」

(注意:日付と番号を前に持ってこないと、表示文字数の関係でiPhoneやiPodで聴くときに順番が分からなくなります)

iTunesへの登録

リネーム済みのmp3ファイルを、iTunesへドラッグ&ドロップしてください
これでiTunesへの登録は完了です。
ドラッグ&ドロップ

Podcastとして登録する

このままではiTunesは音楽ファイルとして認識している状態です。
再生速度の変更や、10秒戻る、30秒進むといったPodcast専用の便利な機能が使えないので、情報を変更します。
ミュージックとして認識されている状態

・プロパティ情報の変更

右クリックから「情報を見る」を選択

・変更前の状態

情報タブ:アルバム情報なしの状態

オプションタブ:メディアの種類「ミュージック」

・変更

「文化系トークラジオ Life」を編集

「Podcast」を選択

Podcastとして登録されます
(注意:この方法で登録した場合、iTunesからダウンロードしたPodcastと別物と認識されるため、LifePodcastが二つ存在する状態になります。解消方法を知っている方いたら教えてください)
文化系トークラジオLifeがふたつ


同期する

Mac(or PC)にiPod,iPhoneをつなぎます。
サイドバーに出現したアイコンをクリックして、Podcastの同期設定から作成したLifeポッドキャストにチェックを入れます。
チェック前

チェック済み

最後に

これで番組アーカイブからダウンロードしたmp3ファイルを、Podcastとしてitunesに登録する手順は完了です。
外出先でもお風呂につかりながらでも、過去放送分を聴くことができます。

(お風呂にはziplockがおすすめ!)


【前書き(長くなったので後ろにもってきました)

文化系トークラジオLifeでは、これまでの放送のPodcastがすべて無料で公開されています。
・サーバーの容量を圧迫する
・リアルタイムの放送を聴いてもらえなくなることを危惧する
・過去分は有料で販売して収益化したい

といった理由でPodcastを一定期間で削除する方が一般的なのですが、黒幕のこだわりが感じられますね。

先日友人から「東浩紀を理解するにはとりあえずLifeの過去放送を聴け!」と言われて、2009年5月放送の「現代の現代思想」をダウンロードして聴いてみました。
現代思想についてはもちろん、当時の東さんが一般意思2.0についてどう考えていたか、2012年現在なぜ株式会社ゲンロンを立ち上げて思想地図βを出版しているのかといった理由が分かる、大変興味深い内容でした。
で、内容があまりに素晴らしかったので何人かに勧めたところ、ダウンロードの方法や、iTunesに登録してiPodで聞く方法が分からないという人がいました。
その人ひとりだけではなくて「過去放送は興味あるんだけど、PCに張り付いてストリーミングで聴くのはつらい」と思ってる人が実は結構いるんじゃないかと思い、手順をまとめることにしました。
せっかく興味を持ったのに、その手前で聴くのをやめてしまうのはもったいないですよね。

普段ホームページを作る時には「使いやすさ」を意識していたりと割と「ユーザビリティ」みたいな事を気にする方ですが、話を聞くまでそんな人がいるとは考えもしませんでした。
(ブログ形式でmp3のリンクを探すのが面倒だなとは思いましたが。Zipでまとめてダウンロードできればいいのに・・・)
やはり自分のスキルを基準に考えてしまいがちですね。
気をつけていたつもりだっただけに、少し考えさせられました。

この記事を読んで、最近Lifeに出会った人が気軽に過去のPodcastを聴けるようになればと思います。

-------------------------------
Read more →

2012/11/08

Life感想戦「うれしはずかし文化的初体験」その4(2012/10)

,

【ネット時代の音楽の消費についての話】

「ネットで検索して時系列を無視して知識を深める事ができる」という話で、佐々木さんは「”ちゃんとした人”は順序関係を後追いで調べるんだろうけど」という表現をしているんだけど、"ちゃんとした"ってなんだろう。
「歴史を押さえる」という文化系の人々の常識は、いつまでも常識のままなのか。
映画や書籍は違うかもしれないけど、こと音楽に関しては認識が変わってきているというか、そもそも意識もされなくなっていくような気がする。

iTunes/Youtube時代では全ての音源が同列に扱われるので、Beatlesの次にColdplayが、尾崎豊の次に平井堅が再生されるみたいな事が当たり前のように起こる。
つまり、全ての楽曲は現在に所属する。
生まれた頃からiPodがあれば、音楽を聴きながら歴史を意識する事は減るんじゃないか。

レコードからCDに変わってアルバムを通して聴く文化が薄れたように、CDからシリコンオーディオプレイヤーに変わる事で、歴史を意識して音楽を聴くという文化も薄れていく可能性があるのでは。
それを今は「動物化」と呼ぶのかもしれないけど、おっさんガンダムオタクが敬遠されるように、「あいつ音楽史とか語ってマジださくね?」みたいな時代が来るのかもしれないと思いました。

今の常識は未来の非常識となるのかも。
Read more →

2012/11/01

Life好きのマスターのいる店、Bar Count Zeroに行って来た(その2)

,

前回お邪魔したときのツイートを見てリプライをくれたLifeリスナーと、再び新宿三丁目の「Bar Count Zero」にお邪魔してきました。
Lifeを知ったきっかけや、文化系の入り口の話、サイボーグになりたい話なんかで盛り上がりました。
Lifeクルーのみなさん程どっぷり文化系という訳ではないので、結局「はっきりこれが私の文化的初体験だ!っていうのはないよね」という結論になりました。

10/31だったこともありみなさん仮装をされていたので、あのネコ耳をつけさせてもらいました。
ニコ生超会議で津田さんや東さんが着用したことでも有名ですね。
あのネコ耳


額と耳にセンサーをつけるのですが、意外ときっちり反応します。
例えば本を読むとページをめくるたびに耳が動くし、リラックスしてるときに店のドアが開くとバッチリ反応していました。
重さのせいかモーターによる振動のせいなのか、疲れてきて30分くらいで外してしまいましたが思いのほか楽しかったです。自分からは見えないのが残念ですが・・・
マスターが言うには、脳波ネコ耳を付けることによっていつもは存在しない情報のレイヤーが追加されるのが面白いとの事。
普段は「言葉」「表情」「ジェスチャー」などを頼りにコミュニケーションを試みますが、(正確さがどれくらいかは置いとくとして)そこに脳波の状態が可視化されることで、「さっきまでリラックスしてたのに、ワセジョの話を始めたとたんに耳が動き始めた(例えです」とか「プロレスの話を真剣に聞いてるように見えるけど、耳がぜんぜん動いていない(例えです」という感じになるので、見透かされてる気がして言い訳がしたくなるという。
お店には一つしか置いていないので一方的に情報が開示されてどうしても不公平な感じになりますが、話をする人全員で装備すると場も盛り上がるだろうなと思いました。対談イベントにはうってつけなのではないでしょうか。(そういえば黒幕が誕生日プレゼントに貰ってましたね)

そうこうしている内に黒幕から「1杯飲んで帰ります」ツイートが来たので待っていると、斎藤さん速水さんほかLife関係者が来店。Bar Count Zero常連のLifeリスナーも加わり、大所帯の飲み会になりました。(7人?8人?)
現在製作中のLife本の話をしていて、タイトルを「文化系トークラジオLifeの方法」と「文化系トークラジオLifeのやり方」のどちらにするべきかで激論が交わされていました。
それを聞きいて「どっちもあまり変わらない気がするけどプロは細部にこだわるのだな」などと考えながら、「方法がいいと思います!」と真剣に答えておきました。斎藤さんがツイッターでアンケートを取っているので、意見のある方はリプライを送るといいと思います。

速水さんがしていた「Barに行く人はこじらせている人が多い。俺の行くワインバーはそんなことないけど。」みたいな話がとても面白そうだったのですが、終電間際だったので後ろ髪を引かれる思いで帰りました。
普段見ることのない編集会議に少しだけ参加して、大変興味深かったです。
来年(予定)の発売が楽しみですね。出版イベントなんかもあるんでしょうか。


【BarCountZero 営業時間など】
営業時間:19:00〜5:00
定休日 :毎日曜日ORハッピーマンデー
電話  :03−3351−0910
住所  :東京都新宿区新宿3−7−9 新宿土地建物第六ビル 三階

【関連post】
Life好きのマスターのいる店、Bar Count Zeroに行って来た(その1)
Read more →

ZenBack